エコアクション

エネルギー使用量・二酸化炭素排出量と削減に向けた取組

活 動 計 画  結 果 
 1.エネルギー使用量を調査・報告し、エネルギー使用量の削減を促す。
   エネルギー使用量等をホームページにて公開。
 ホームページにて公開
 2.空調温度設定・使用方法を季節ごとに定め、実行を促す。室温が夏期は28℃程度、冬期は19℃程度に設定する。  各教職員室・教室で設定し実施
 3.省エネポスターを掲示し、電気使用量の削減を促す。  掲示板等にポスター等を掲示
 4.節電パトロールを実施し、定期的に居室等を巡回する。  各部局で月1回程度実施
 5.節電チェックリストを作成し、状況を確認して小まめな節電に取り組む。  各部局で定期的に実施
 6.クールビズ(5月1日~ 9月30日)・ウォームビズ(12月1日~ 3月31日)を実施して空調の温度を適切に調整管理する。  各教職員室・教室で設定し実施
 7.ホームページを活用し電力の使用状況等の表示を行う。  ホームページにて公開
 8.最大使用電力の管理を徹底するため、通報システムにより、使用電力の削減を行う。  通報システムによる通報、24回実施
 9.待機電力の削減(電力のベースカット)に取り組む。  照明LED 化
 10.建物等の新営・改修工事を行う場合は、省エネ法の
  中長期計画を踏まえた工事を行う。
 計画を基に改修を実行。

エネルギー使用量・二酸化炭素排出量
エネルギー使用量  目標:2021 年度比1%削減 実績:0.8%増加×
二酸化炭素排出量                実績:2013 年度比40.1%減少○
 2022 年度のエネルギー使用量(346,625GJ)は、2015 年度比で3.5%増加、2021 年度比では0.8% 増加となり ました。  地区別エネルギー使用量で比較すると、教育・芸術・経済・理工・農学部がある本庄地区で前年度比2.7%削減、教 育学部附属小・中・特別支援学校・幼稚園、その他研究センターのその他地区で3.8%削減、医学部、医学部附属病院 がある鍋島地区で2.2%増加となりました。増加原因として、診療実績の増加、特に手術件数の増加により、手術医療 機器への電力供給が原因と考えられます(図①-1)。


 燃料別使用量では、床面積当たりの使用量前年度比で電気が3.0%削減、都市ガスが3.0%増加、重油が16.3%削減、 灯油が27.5%削減となりました。都市ガス使用量について、鍋島地区での使用量が増加しており、空調設備として使 用されるボイラー、冷温水発生器の使用量増加が原因であり、昨今の気候変動によるものと考えられます。重油使用量 の削減は、鍋島地区での契約電力を前年度より100kW 引き上げたことにより、重油を主燃料とする自家発電設備の稼 働が減少されたことによるものです(図①-2)。             
  部局別では、医学部及び附属病院で電気・ガスの使用量増加が顕著に見られました。附属病院の増加原因については、 前述のとおり、診療実績の増加、気候変動の影響と考えられます。医学部講義棟での増加原因として、対面講義の増加、 それに伴い共有スペースの利用増加により、空調設備の稼働が増加したことによるものと考えられます(図①-3)。            

CO2 排出量は、2013 年度比40.1% 削減(-8,695 t-CO2)、2015 年度比21.2% 削減(-3,492 t-CO2)、2021 年 度比7.4% 削減(-1,045 t-CO2)となりました。我が国の地球温暖化対策計画に掲げられている通り、2030 年度にお いて、温室効果ガス46% 削減(2013 年度比)であることを踏まえ、2022 年度よりCO2 削減目標を策定し、2030 年までに2013 年度比46%削減するべく年間2%削減すること、2050 年までに脱炭素社会を目指すべく年間484.7t- CO2 削減することとしました(図①-4)。

太陽光発電設備とLED 照明について
  2009 年度より新築や改修工事をした建物の屋上に太陽 光発電設備を設置し、室内照明や外灯をLED 照明へと転換 しています。  2022 年度は太陽光発電設備の導入総出力は261.8kW で発電量は327.1MWh となりました。これは、全学電気 使用量の約1.26% 相当、CO2 排出量に換算すると約98t- CO2 で全学排出量の約0.75% 相当の削減になります(図①-5)。  LED 照明は産学交流プラザで、LED 外灯は改修建物周辺で器具更新などを行っており、CO2 排出量は従来の水銀灯などと比較して、60%程度の削減が見込めます。