広報誌「かちがらす」23号

広報誌「かちがらす」23号 page 12/16

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農学研究科修士2年しげやまたまき重山 珠紀植物微生物研究会「学生優秀発表賞」受賞達は、有馬進教授・鈴木章弘准教授の作物生態生理学研究室で、マメ科植物と根粒菌の共生関係について研究を行っています。この度、....

農学研究科修士2年しげやまたまき重山 珠紀植物微生物研究会「学生優秀発表賞」受賞達は、有馬進教授・鈴木章弘准教授の作物生態生理学研究室で、マメ科植物と根粒菌の共生関係について研究を行っています。この度、「第21回植物微生物研究交流会」における第1回「優秀学生発表賞」を受賞しました。富永?私は、「ミヤコグサにおける共生窒素固定活性に関するQTL解析」という演題でポスター発表を行いました。ダイズ等のマメ科植物は、根粒菌と共生して、根にできた根粒というこぶのような器官から、窒素を供給されています。これを窒素固定というのですが、今回の研究では、この窒素固定能力を制御するDNA領域を探索し、マメ科モデル植物であるミヤコグサの収量増加に有用な遺伝子を見出しました。私は現在、本学会の若手の会会長を務めており、若手研究者の皆さんの要望から「優秀学生発表賞」を学会本部に設立してもらうよう、立案・交渉に携わっていました。そのため、今回の受賞は驚いたと同時に光栄で、感慨深いものとなりました。また、修士2年生の重山さんも同時に受賞して、彼女の成長をとてもうれしく思いました。重山?私も富永先輩と同様に、マメ科植物と根粒菌との共生関係について研究しています。特に私は、根粒形成に及ぼす光の影響について研究しており、今回は「根粒形成はJAシグナリングを介したR/FR比受容反応である」という演題で、根粒形成が光の質によっても制御されているということについてポスター発表を行いました。私は自分がまさかこのような賞をいただけるとは思ってもいなかったので、とても驚いたと同時にとても光栄に思いました。この賞を励みに、さらに研究に力を注いでいきたいと思います。このように私達の研究室では基礎から応用まで幅広く研究を行っています。研究室のメンバーはみんな明るく、キャンプやBBQ等で息抜きもしながら楽しく頑張っています。これからもメリハリをつけて、より一層研究活動に励んでいきます。私~マメ科作物の改良を目指して~ミヤコグサと根粒指導教員の鈴木章弘准教授とともに実験の様子根粒拡大図鹿児島大学大学院連合農学研究科博士2年とみ なが あき よし富永 晃好11