広報誌「かちがらす」23号

広報誌「かちがらす」23号 page 2/16

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東日本大震災佐賀大学の支援福岡空港集合時の様子自衛隊ヘリへ乗り込む自衛隊ヘリ内「災害は忘れたころにやってくる」と言われておりましたが、今や「災害は忘れないうちにやってくる」かのようです。大規模災害に対....

東日本大震災佐賀大学の支援福岡空港集合時の様子自衛隊ヘリへ乗り込む自衛隊ヘリ内「災害は忘れたころにやってくる」と言われておりましたが、今や「災害は忘れないうちにやってくる」かのようです。大規模災害に対する地域ごとの対策が重要であることは言うまでもありませんが、一方で被災された方々やそのご家族の心中は計りしれない状況かと存じます。今年の大震災や台風等の災害でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、避難生活を強いられている方々に、心よりお見舞い申し上げます。初のDMAT出動 今回の未曾有の大震災におきましては我々佐賀大学のDMATチームも宮城県に派遣され活動しました。震災の翌日、深夜に出動要請が佐賀県庁から有りました。直ちに病院へ参集し、機材を救急車に詰め込んで、福岡空港を目指しました。空港には既に九州各県からいくつかの隊が参集していました。福岡空港から、自衛隊機に搭乗し、百里基地を経由して、我々に与えられた活動場である霞の目駐屯地に向かいました。DMATの活動 宮城県上空からの様子はまさしく言葉が出ないといった様子であり、実際にこの場で生活されていた方々のご様子を察するに極めて心が痛む状況でした。また、この駐屯地からも気仙沼の被災地から上がっている黒煙が見られ、我々医師が現場で出来る活動の限界を痛感しました。霞の目駐屯地において与えられた我々の仕事は、多くのヘリコプターで救助されてきた方々をトリアージすることでした。つまり救助された方々の行き先が避難所でいいのか病院へ搬送する必要があるのかを判断する仕事です。中には津波で流されて負傷された方もいらっしゃいました。今後の課題 今回の佐賀大学として初めてのDMAT派遣に関しましては、我々なりに仕事はして戻れたと思いますが、情報の管理や現地での統括に関しては、九州および日本のDMATの問題点も有ったのではないかと感じています。まず我々が、佐賀県内において、災害時の情報や統括の体制を発展させ、他地域のモデルとなるような形にすべきだと感じました。そのためには、結束や一岩となることが重要だと思います。45㎝医学部救急医学講座教授医学部附属病院 救命救急センター長さかもとゆういちろう阪本 雄一郎佐賀大学初のDMAT派遣について平成23年3月11日、東北・関東地方を襲った大地と津波は未曾有の大災害をもたらしました。今回佐賀大学が行いました支援活動の一つである、初の出動となったDMATと、仮設住宅に住まわれている高齢者の方への支援を紹介します。特集1