広報誌「かちがらす」24号

広報誌「かちがらす」24号 page 8/16

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麹造り麹造り試飲会にて留仕込み?造り農学部生命機能科学科応用微生物学分野 准教授こ ばやし げん た小林 元太佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」が誕生して5年が過ぎ、平成24年3月1日に6度目の販売日を迎えまし....

麹造り麹造り試飲会にて留仕込み?造り農学部生命機能科学科応用微生物学分野 准教授こ ばやし げん た小林 元太佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」が誕生して5年が過ぎ、平成24年3月1日に6度目の販売日を迎えました。「悠々知酔」は農学部附属資源循環フィールド科学教育研究センターにて栽培された減農薬「ヒノヒカリ」を原料として、加藤富民雄・佐賀大学名誉教授が分離した農学部生命機能科学科応用微生物学研究室オリジナル酵母にて製造することから「佐賀大学オリジナル」という冠を戴いております。過去5回の造りでは蔵元さんに全てお任せしておりましたが、「これでは佐賀大学オリジナルではない!」と思い立ち、昨年は農学部の学生や教員に麹造りに参加してもらいました。しかし、「これで佐賀大学オリジナルと言えるのだろうか…」と少し悩みました。そこで、天山酒造の後藤杜氏さんと相談して、学生に「どんなお酒を飲みたいのか、飲みたいお酒を造るにはどうしたら良いのか」を考えてもらって実践するということを試みました。白羽の矢が立ったのは当研究室の4年生の的塲くん、修士1年の渡辺さん、3年生の平地さんです。彼らに今年の「悠々知酔」の目標酒質を決めてもらうために利き酒を繰り返し行った結果は「後口スッキリの辛口でほのかな香り」というコンセプトでした。さらに仕込み配合も決定し、洗米・麹造り・?造り・仕込みと全ての工程を学生達と行いました。12月のクリスマス時期も極寒の酒蔵でお米を洗い、麹室で麹を造り、酒母を仕込み、卒論・修論研究、就職活動、講義等々の隙間をぬうように時間をやりくりしながら、やっと平成24年2月6日に搾りの日を迎えることができました。搾りたての原酒はアルコール17・4%、日本酒度+2・3であり、味わいもほぼ目的を達成したと言える出来栄えでした。試飲会でも佛淵学長や天山の七田社長からお褒めの言葉をいただき、学生諸君も大変嬉しそうでした。学生教育という面でも、今回の試みは座学では分からない製造現場の様々なことを学べた貴重な数ヶ月間でした。詳細は本学ホームページのブログ「悠々知酔?只今「醸し中」?」をご覧下さい。皆さま、一味違う今年の佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」を是非ご賞味下さい。農学部生、「悠々知酔」を!!醸すかもトピックス7