広報誌「かちがらす」25号

広報誌「かちがらす」25号 page 5/16

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私は、小さい頃から母国であるモンゴルを出て、海外に留学したいと思っていました。日本に来たのは姉の影響でした。姉が日本の大学で交換留学をしていて、日本はいいところなので、ここで留学したらと勧めてくれたの....

私は、小さい頃から母国であるモンゴルを出て、海外に留学したいと思っていました。日本に来たのは姉の影響でした。姉が日本の大学で交換留学をしていて、日本はいいところなので、ここで留学したらと勧めてくれたのです。15歳の時、日本に来ました。日本には一人で来たのでわからないことや驚くこと、困ることが多々ありました。まして日本語もできなかったので、最初の頃は身振り、手振りでしかコミュニケ-ションを取ることができなかったです。通訳の人もいないので、相手が言っていることを理解するために、または自分が相手にものを伝えるために必死だったので、その環境が日本語を学ぶのに役立ったと思います。日本人はとても親切な人達で、何か困ったときにすぐ声をかけてくれたので、本当に心から温かく感じました。高校3年になり、日本の国立大学に進学しようと思って色々と調べてみました。私は日本人ではないので、留学生試験で受験できるだろうと期待していましたが、調べてみたら、驚き極まりないことを言われたのです。「あなたは日本の高校を卒業しているので留学生試験で受験できない、でも日本人と同じセンター試験であればできます」とのことでした。それを聞いて、私はあまりにもショックで日本での進学を諦めようと思いましたが、回りの人達の支えもあり、高校の最後の1年間を受験勉強に没頭し、運よく佐賀大学に合格することができました。佐賀大学に来て本当に良かったです。環境が良くて、日本人以外に他の国から来ている留学生もたくさんいるので、その人達と関わることで勉強以外にもいろいろなことが学べます。それはとても大事なことだと思います。そのおかげで、私も自立し、少しですがものをいろんな面から見ることができるようになった気がします。私は、今年4月から佐賀大学留学生会長をやらせていただいています。佐賀大学に留学している約280人ほどの留学生の代表としての最初の大きなイベントは新留学生歓迎会でした。毎年約60人の新留学生が佐賀大学に入学されています。この中には日本語学校を卒業されてから入学する人もいれば、短期間(SPACE Program)で本国の大学から交換でこられる人もいるので、それらの新入生の状況を踏まえながら、みなさんが楽しく参加できるよう考えて開催しました。私は、留学生会長の仕事のひとつとして、佐賀大学の留学生コミュニティの開設を計画しています。コミュニティを通じて、先輩方の就職活動での経験を後輩たちへアドバイスしたり、留学生同士で活動する時に連絡を取り合ったり、また迅速かつ正確な掲示板として使ってもらうのです。このコミュニティは最初は佐賀大学だけで作りますが、うまくいくようであれば、日本全国にいる留学生たちのコミュニティも考えています。やることがたくさんあるので慌しい日々ですが、やり甲斐を感じられるものばかりで、楽しく元気を出してやりたいと思います。経済学部経済システム課程3年佐賀大学留学生会長プレブドルジ・バーサン留学生紹介佐賀大学に留学、そして留学生会長として思うこと新入留学生歓迎会の様子モンゴルの家族とともに海外からの外国人留学生外国人留学生の受入は、年々増加し、現在17カ国279名の留学生が在籍しています。留学生との交流イベント等も企画され、様々な国の学生とのコミュニケーションを通じて国際感覚が養われます。平成24年5月1日現在中国145人インドネシア28人韓国 19人ベトナム 18人マレーシア20人台湾9人スリランカ 9人タイ 6人ネパール 5人その他7人バングラディシュ13人特集4