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第3回「日本学術振興会育志賞」を受賞!このたび、第3回(平成24年度)日本学術振興会育志賞という、身に余る光栄な賞を受賞させていただきました。授与された盾とみながあきよし富永晃好佐賀大学大学院農学研究科鈴木研究室鹿児島大学大学院連合農学研究科3年賞状授与の様子育志賞は、天皇陛下の御即位20年に当たり、若手研究者を支援・奨励するための事業の資として、陛下から御下賜金を賜り創設された賞です。今回は全国の大学長または学会長推薦者の中から、大学院博士課程に在籍する16名が選ばれました。授賞式は、秋篠宮同妃両殿下がご臨席の上、平成25年3月4日に東京の日本学士院で行われました。私の所属は、鹿児島大学大学院連合農学研究科になります。これは佐賀大学、鹿児島大学、琉球大学の大学院農学研究科の教員組織、研究設備及び施設を連合した、研究者を養成するための教育研究体制で、後期3年間の大学院博士課程です。私は、研究はすべて佐賀大学で行っています。「マメ科植物と根粒菌による共生窒素固定能強化の分子基盤解明及び作物への応用」というテーマで研究を行っており、今回この研究成果が認められ、受賞に至りました。ダイズ等のマメ科植物は根粒菌と共生し、根にできた根粒というこぶのような器官から、窒素という栄養を供給(窒素固定)されています。本研究では、この窒素固定能力を高めるための植物の遺伝子を探索し、マメ科植物の収量増加に有用な遺伝子を見出しました。賞状・賞牌・奨励金の授与式の後共生の概念図には記念茶会が催され、そこで受賞者は両殿下とそれぞれ2、3分程お話させていただく機会がありました。秋篠宮殿下は、「共生」という概念に興味を持っていただけたようで、マメ科植物以外にも共生はあるのか等、多くのご質問をしてくださりました。最後に「これからもご精進なさってください」と有り難い言葉をいただき、大変光栄でした。受賞者の集合写真式の後には、歴代の受賞者の方々も含めた懇親会を開いていただきました。人文系・理工系・生物系と、各分野の第一線で活躍している同年代の皆さんのお話は、分野は違えど共感できる事が多く、これ以上無い程の刺激を受ける事ができました。今後はより一層研究に励み、少しでも世の中に貢献できるように精進いたします。最後になりましたが、育志賞を受賞することができたのは、指導教員である佐賀大学農学部の鈴木章弘准教授をはじめ、研究室のみなさん、友人、そして両親のおかげに他なりません。この場を借りて改めて感謝いたします。本当にありがとうございました。7