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異文化そして自分への理解を深めた10ヶ月間留学報告私が留学に興味を持ったのは、高校生の頃でした。当時英語がとても好きで、将来は仕事で英語を使いたいと思っていたからでした。佐賀大学に入学し、なかなか留学への一歩を踏み出せずにいた私がもう一度留学を目指すようになったきっかけは、大学3年生の時です。授業中に留学をした先輩の話を聞き、留学することを決心しました。そして、大学院1年の夏、ついにアメリカ・スリッパリーロック大学へ10ヶ月留学しました。私が留学中に学んだ中でも、特に「自分」と向き合ったことが大きく印象に残っています。学んだ知識と実践と報告のギャップなど10ヶ月の間たくさん悩みました。最初のうちは英語もうまく聞き取れず、話すことも出来なくて辛い思いもしましたが、人と比較するのではなく過去の自分と向き合うことの大切さに気づかされました。「今日はここが出来た!」と考え方を変えることで前向きになることが出来ました。留学中に経験したことは私にとってかけがえのないものです。特に世界各国に友人が出来たことは一生の宝ものです。私は留学によって、実際に体験することの大切さに気づきました。大学で学んでいる知識を実際に自分の目で確かめたり、経験したりすることは非常に重要です。私は異文化理解など学んで行きましたが、いざ自分が異文化のなかに飛び込むと理解できないこともたくさんありました。自分で体験することによって、考え方も深まり、新たな観点から考えることが出来るかもしれません。みなさんも興味があることや好きなことは特に一歩踏み出して、体験してみてはどうでしょうか?ぜひ、一度は外国に行ってみてください!こうだみさき幸田美咲教育学研究科教科教育専攻2年アメリカ・スリッパリーロック大学ゼロから始めた国際交流大学に入学して「国際交流」や「留学」とはかけ離れた生活を送っていた僕が「海外」と初めて接点を持つきっかけとなったのは、3年時の中国のハルビン工業大学での1か月のサマープログラムでした。ただ、その頃は留学したいというより、日々の生活から解放されたいという気持ちが強く、たまたま見た国際課のHPにこのプログラムの募集があったから応募したのです。当時は中国語の授業すら受けたことがなかったので知識はゼロの状態で、このプログラムが終わる頃にようやくクラスメイトに少しの会話ができるようになったレベルでした。それでもこの1か月の経験から、語学、専門分野、将来の面でも「留学」を視野に入れ、すぐに交換留学の申請をしました。交換留学先の北京工業大学に留学して最初の3か月は一番下のクラスで地道に中国語を勉強しました。とりあえず同意しておいたり、感想を聞かれても、常に「おもしろかった」などと答える感じから入り、いろんな人と話してみました。実は案外この方法が良くて、友達との会話から表現法や話の展開法や発音など参考になり、急激に成長しました。帰国する頃には一番上のクラスで中国語を勉強できるまでに語学力が上がりました。語学以外にも専門の授業や学外の授業を受けたり、イベントに参加したりもしました。僕の個人的な意見ですが、留学においてとても重要なことは学内のみの勉強でなく、学内の枠を超えた幅広い範囲での学びなのかなと思います。実際に僕の周りではそれぞれが目的をもって日々生活をしていました。約1年間すごく刺激的な生活ができたと思っています。ここ数年、日中問題について多くのことが取り沙汰されていますが、中国語学習者の数や国の数、中国政府の外交戦略を見る限り、直接的な接触は避けるにしても、間接的には間違いなく中国が関わってくるだろうと考えています。日本や中国には様々な国の優秀な人材が集まってくるわけですから、そんな優秀な彼らとともに力を合わせて社会の発展や充実に貢献していけたらいいと思います。大学3年の夏が僕の進路を大きく変えたと、振り返って感じています。一度も留学の経験したことない人で足踏みしている人がいたら、短期プログラムでプチ体験やってみよう。にいのこうすけ新野公介理工学部機能物質化学科4年中国・北京工業大学9