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10留学報告3年次のスリランカへの10日間の国際交流実習、ここで受けた衝撃が留学をしようと決意するきっかけとなりました。気候や食事や文化はもちろんですが何よりも現地の学生の語学や学術レベルの高さにただただ驚き、私もそのような環境で自分を鍛えたいと思うようになったのです。現地で受講した授業(マーケティング、コミュニケ―ション論、組織行動論等)は全て英語で行われ、意見を求められたりグループワークがあったりと、英語に不安があった私は最初とても苦労しました。さらに「あなたの国ではどうなの?」と聞かれたことに対してうまく答えられず悔しい思いもしました。英語で私がフランスへの長期留学を思い立ったきっかけは、大学2年生の時に、佐賀大学と提携している中国ハルビン工業大学への1ヶ月間の短期留学を経験したことでした。その時は、単純に海外へ行ってみたいという考えで参加したのですが、中国の学生やそこに集まった世界各国の留学生の勉学への姿勢などを実感した時、私は、なんとなくだらだらと過ごしてきた自分の大学生活に危機感を覚えました。自分を精神的に鍛えるため、また何か自分の強みになるものを持ちたいという思いから、第二言語として履修していたフランス語圏に留学することを決意しました。私の留学していたブルゴーニュという地方は美食の町とも言われてお海外で見つけた日本人としての誇りの授業は数をこなすにつれ慣れていきますが、知識の面では自ら貪欲に得て、それに対して自分の意見や考えを持たなければなりません。クラスメイトや教授の助けも借りながら必死についていく努力をしました。日常生活では現地の学生との寮暮らしの中で、生活家電もない、水シャワーに停電・・・日本では考えられないハプニングに見舞われ、日本の当たり前が通じないことに最初は戸惑ったり、苛立ったりと悩まされたものでした。しかしスリランカという国は人の活気がすごく、また道を行く人がとてもフレンドリー、そしてよく世話を焼いてくれるのでさびしい思いをすることはありませんでした。むしろ日本に帰ってきて人との繋がりがなくさびしく感じたほどです。そしてほとんどの人が日本のことをとてもいい国だと言ってくれます。日本人は素晴らしい!とほめられることも多く、日本人であることを誇りに思うと同時にプレッシャーにも感じたものです。り、大学での授業も、フランス語の他に「ワイン学」や「美食学」など地域色豊かな講義を受講することができ、大変有意義でした。中でも、「演劇」の授業に参加し、各国の留学生と共に学内にある劇場で喜劇を演じたことはとても印象強く残っています。また、EU内ということもあり、休暇を利用して容易にフランス以外のヨーロッパ文化に親しむ機会が多く与えられました。留学を通して、言語の習得はもちろんですが、自分自身を客観的に見つめることや、相手の気持ちや立場、生きてきた環境を考慮しながら相手の話を聞くこと、助け合いながら生き私はこの留学を通して自分はこういう人間なのだ、こういう風に考える人間なのだと気づくことができました。そして語学や学問だけでなく、日本人としての誇りやどんな環境でもやっていく度胸など多くのことが得られたこと、それが私の留学成果です。くさかべももこ日下部桃子経済学部経済システム課程4年スリランカ・ペラデニア大学留学多彩な文化や人との出会いから学んだものていくことの大切さを学びました。また、フランス人の親友が出来たことも私の中で大きな変化でした。彼女とは留学中の多くの時間を共にし、今でも頻繁に連絡を取り合っています。フランスに留学して良かったと心から思います。私は、留学生活の中で多くの方に助けられ、その支援は本当に心地よく有難いものばかりでした。この経験を忘れず、今後は、日本において、生活する外国人の方々をサポートしていけるような人材になりたいと思っています。やまさきわかな山崎和奏文化教育学部国際文化課程4年フランス・ブルゴーニュ大学