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れてきました。総合大学にありながら、教員養成にとどまらない高水準の美術・工芸の教育が行われ、県内外に小・中・高等学校の教員をはじめとし、さまざまな分野で活躍する芸術家や工芸家を輩出してきました。統合10周年という大きな節目を迎えたとき、佐賀大学に美術館建設を、との声が上がったのはそのような背景があったからです。地域に開かれた大学人々に親しまれる、地域に開かれた大学、という佐賀大学の理念に基づき、佐賀大学美術館は、地域の人々と大学を結ぶためのシンボルとして誕生しました。大学教員によってデザインされた美術館のロゴマークには、The SagaUniversity Art Museumの頭文字からSUAM(スアム)という愛称として、今後美術館が親しまれていくことへの期待がこめられています。美術館は入館料、駐車場ともに無料で、土日・祝日も開館し、一般の方にも利用しやすい環境が整えられています。また、作品を鑑賞するだけではなく、参加型の企画として、一般の方を対象にしたワークショップや講演会・イベントなどを随時開催していく予定です。佐賀大学統合10周年記念事業開館に先駆け、9月28日には、旧佐賀大学・佐賀医科大学統合10周年記念式典が実施され、新しい正門エリアと美術館が披露されました。式典では『「佐賀大学の物語」―地域と共に未来に向けて発展し続ける大学を目指して―』と題した佐賀大学の歴史を紹介した映像や、美術館のイメージCMが上映されました。これらは、映像制作を学ぶ学生が制作したもので、会場からは、懐かしい映像やCMの美しさに、感嘆の声が聞かれました。また、美術館のプロムナードでジャズ研究会の学生による演奏が行われる中、美術館の内覧会が行われ、音楽と芸術を楽しむ趣向が凝らされました。美術館と正門エリア美術館と時期を同じくして整備された正門エリアは、従来のような門扉は存在せず、緩やかな稜線によって大学の内外を区切り、外の世界から美術館、大学内へのアプローチへと続きます。正門エリアの北東部には、竹之内裕章名誉教授の手による佐賀大学の銘の入った巨石が配置され、その周りには旧制佐高を彷彿とさせる石碑や松の木が植えられています。そこから美術館を目指して歩みを進めると、右手に存在感のある大きな庇のバス停が姿を現します。これは、理工学部の学生と教員によって、飛行機の滑走路をイメージしてデザインされたものです。バス停を通り過ぎると、シャープで洗練されたデザインの美術館とカフェが皆さんを出迎えます。こうして順に歩みを進めることで、古くからの歴史を持ちつつ、これから未来へと発展し羽ばたいていく佐賀大学を体感することができます。佐賀大学美術館開館記念式典テープカット大学石碑の除幕式正門エリア北東部特集2ひさし