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佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」~伝統的日本酒造り「生?造り」に挑戦!!~きもとてつかわけい鉄川慧農学部生命機能科学科4年?摺り今年で8年目を迎える佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」。平成26年も前年と同じく天吹酒造さんにお世話になりました。前回は日本酒の最高峰とも言える純米大吟醸酒造りだったので、今回は「どんなお酒を造ろうか」というところから話が始まりました。そして、話し合った結果「せっかくのお酒造り、日本酒の伝統的な製法である生?造りに挑戦したい」となりました。その想いを天吹酒造杜氏の木下大輔製造部長にご相談し、ご了承をいただいたことで、「生?造り」を始めることができました。今年は指導教員である小林元太教授のもと、学生7人でお酒造りに参加させていただきました。生?造りとは、人工的に乳酸を加そくじょうもとえる速醸?とは異なり、蔵にいる自然の乳酸菌がつくった乳酸によってしゅぼ雑菌などの繁殖を抑える酒母造りでもとすす。?摺りという大変な作業から始まり、雑菌が繁殖しないように低温で発酵させ、定期的に暖気という作業を行い、乳酸菌を育て乳酸を生産させていきました。前回は約1週間で終わった酒母造りも、今回はじっくりと1ヶ月かけて行いました。生?造りでは乳酸菌が生育しなければ仕込み作業には移れません。乳酸菌が生えてくることを祈りながら毎日慎重に温度管理を行ったので、酒母の酸度が上がってきた時には本当にこうじぶあいホッとしました。今年は麹歩合を3年生と4年生でそれぞれ考え決定し、洗米から搾りまで全工程を行いました。最後は利き酒を行いながら搾りの日を決定し、味わい深いお酒ができました。3年生・4年生がそれぞれ完成したお酒を試飲する学生たち考え造ったお酒は、同じ材料を使いながらも、麹歩合が違うだけで香りも味わいも全く異なり、そこにものづくりの面白さを感じました。今回のお酒造りは、教科書だけでは分からない生?造りに参加させていただき、日本酒の伝統的な製法に触れることで先人たちの知恵や技術に驚かされ感動した貴重な2ヶ月間となりました。皆様、生?純米大吟醸「悠々知酔」を是非ご賞味ください。■佐賀大学生協や佐賀市内の酒販店で販売(数量限定)■販売価格1,500円(税込)※平成26年4月から1,543円(税込)10今回参加した農学部応用微生物学研究室のメンバー搾り悠々知酔