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トピックス多機能車椅子が「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞まつおきよみ松尾清美医学部附属地域医療科学教育研究センター医学系研究科准教授開発した多機能車椅子は、昇降機構とズレの少ないティルト&リクライニング機構、省スペースで旋回できる機能、座り心地の良いシートとリクライニングしたときの安楽性など多くの機能を持っており、デザインに関してもこれまでの車椅子よりも椅子らしいデザインとなりました。主な特徴は、車椅子に座った方を仰向けに寝かせたり、起こしたりする動作を新たに開発したティルト&リクライニング機構で行うことにより、従来のリクライニングではズレたり痛みを生じたりして、座り直しが必要でしたが、寝て起きても全く違和感のない姿勢変換ができるようになりました。この動作は、介助者が足元のペダルを踏み込み体重をかけるというワンアクションで行うことができます。かつ、姿勢保持機能の高い車椅子で、理美容師の施術(顔そり等)時や歯科医師の治療時の安全な作業姿勢を可能とし、かつ被施術者にとっては、安楽な姿勢の確保とリクライニングして起きてもずれないようにするために開発しました。また、内科やレントゲン科などの医療や介護時の車椅子上での診察時や介護時の施術者や介助者の姿勢(座位や臥位)も容易に楽に確保することができるようにした機器です。これらを実証することと改善課題の抽出のため、テクノエイド協会のモニター実証試験の助成を申請し、以下の1~3の場面で、従来品に比べ優れている点の実証及び使用時の安全性や操作性・快適性等の確認と課題の抽出を行いました。1施設内での診療や口腔ケア及び歯科診療2介護や食事、娯楽、移動、送迎での使用評価3理美容業務での使用評価その結果、改善課題も得るだけでなく、すべてにおいてその優秀さが実証されました。「ものづくり日本大賞」とは製造・生産現場の中核を担っている中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材など、「ものづくり」に携わっている各世代のうち、特に優秀と認められる人材を顕彰するものです。本賞は、経済産業省、国土交通省、厚生労働省、文部科学省が連携し、平成17年より隔年開催され、平成25年に5回目の開催となりました。多機能車椅子表彰式の様子移乗動作歯科治療の状況内科での背中からの触診リクライニング時の圧計測8