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地域ぐるみで研究紹介「ストップ!肝がん」佐賀県の粗肝がん死亡率14年連続ワーストワンの汚名返上のために、佐賀県によって平成24年1月、医学部に「肝疾患医療支援学講座」が、医学部附属病院に「肝疾患センター」が開設されました。取り組みを以下にご紹介します。えぐちゆういちろう江口有一郎医学部附属病院肝疾患センターセンター長肝疾患医療支援学講座教授■肝疾患啓発事業県内の肝炎ウイルス検査受検率の向上のため、写真のような県内のイベントでの出張肝炎ウイルス検査を佐賀県と協力して実施しました。平成25年2月1日からサガテレビ、NHK佐賀放送局、佐賀新聞などの県内のメディアおよびJAさが、佐賀県漁協、佐賀県商工会、ロータリークラブ等にご協力いただき、肝炎ウイルス検査の受検率向上が得られました。多職種協働による啓発が健康に関する一般市民の行動変容に作用することを明らかにしました。NHKの「チョイス@病気になったとき」でも本県の肝炎啓発について取り上げていただきました。■佐賀県肝疾患データベース構築肝炎ウイルス検査での陽性者+医療機関通院者を連結可能匿名化処理によりデータベースに格納、分析し、佐賀県全体でウイルス性肝疾患管理を目指しています。平成26年度からは県内自治体での受診勧奨に活用予定です。当講座の目的は佐賀県の直面する医療問題を地域に密着して課題を解決することです。「肝がん日本一の汚名返上のための講座」は全国でも類を見ない部門で、佐賀県の行政職の皆さんや佐賀県や医師会に指導頂きながら日夜、取り組んでいます。平成26年度からはこの地域ぐるみの肝疾患対策についての取り組みに対して平成26年度厚生労働科学研究(肝炎等克服政策研究事業)「効率的な肝炎ウイルス検査陽性者フォローアップシステムの構築のための研究」で佐賀分科会を立ち上げて佐賀システムの全国展開への方法開発をしています。出張肝炎ウイルス検査7