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トピックス平成26年度文部科学大臣表彰「科学技術賞(研究部門)」受賞!平成26年度文部科学大臣表彰・科学技術賞(研究部門)を受賞致しました。受賞の対象となった研究は「視線入力システム及びその応用に関する研究」です。私の研究理念はHumanOriented(人間指向学)であり、人間を中心に据えた科学技術です。如何に科学技術が発展した世界が出現しても、人間が主役でなければなりません。科学技術の進展による利便性を如何に人間が享受するかが重要と考えています。科学技術を間違った使い方をして人間の脅威になるなどもってのほかです。情報通信に係る科学技術は医療・健康・介護・福祉、農林水産資源管理、環境・防災等の分野で進展させるべきと考えています。また、誰もがその恩恵に浴することができなければならないと考えています。視線入力システムはこのフィロソフィーから生まれました。コンピュータ画面のキーを見つめるとそのキーを選択したとみなす入力方法です。この研究は肢体不自由の学生が入学したことが切掛です。また、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の患者から是非使用してみたいとのご要望があり、患者の使い勝手を良くするように何度も改良を加えて完成させたことも研究の大きな支えになりました。また、佐賀県下の10社の情報企業に事業組合を構成していただき、製品化していだだいたことも励佛淵孝夫学長と記念撮影みになりました。これに入力文字の読み上げを追加して視線だけで会話ができるように、また、ロボットアームを視線で制御して摂食支援したり、電動車椅子を視線で制御して所望の場所へ移動できるようになりました。さらに、ヘッドマウントディスプレイ視線入力を眼鏡に備わせて、スマホと組み合わせて「眼鏡コンピュータ」にもしてみました。3,100万人を越えた高齢者、366万人に達する障がい者の福音となり、健常者の利便性の向上につながることを願っています。佛淵学長への受賞報告視線入力システム8