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特集施しているNEDOの沿岸固定式装置に関する研究開発(平成23年度~平成27年度)でも、センター提案の佐賀大学で開発した衝動タービン空気タービンが採用されています。また、平成26年度には、新設した回流水槽を用いる潮流発電装置の開発を工学系研究科と共同でスタートさせました。現在、潮流の往復流れに対応できる案内羽付きの衝動タービンの開発を行っています。多様な利用・開発研究センターの利用・開発部門では、海洋にある有用な資源の回収やエネルギー貯蔵、海水淡水化や深層水の利用科学技術など幅広い研究に取り組んでいます。特に、海洋エネルギーから創生された電気エネルギーの水素吸蔵貯蔵に関して、水素吸蔵合金が水素を吸蔵放出する際の充填層の直接可視化やOTEC模型の実演水素吸蔵合金の有効熱伝導率の解析等の研究等を行っています。また、センターで開発した高圧水素貯蔵タンクの解析プログラムは、水素充填方法の国際標準規格の作成にも利用されています。センターは今後、水素吸蔵合金の充填層膨張収縮実験装置海洋温度差、波浪、潮流等の海洋エネルギーから電気エネルギーを創生させる技術の開発と、それらに関連する応用研究を行う総合的な国際的研究拠点を目指していきます。温度成層の実演伊万里●海洋温度差発電とは海洋温度差発電とは、海洋表層の太陽によって暖められた温水と、水深数百メートルの深海の冷水の温度差を利用して発電を行う仕組み。アンモニアなどの気化しやすい媒体を表層の温水で蒸発させてタービンを回し発電する。蒸発した媒体は深海の冷水により液化し、ふたたび表層の温水によって気化される。伊万里サテライト久米島ながたしゅういち永田修一海洋エネルギー研究センターセンター長3