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概要

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農学部応用生物科学科3年あかしかすみ明石夏澄農学部応用生物科学科3年よしおかひろや吉岡裕哉地(知)の拠点整備事業佐賀大学と西九州大学は、佐賀県全域をキャンパスと位置付け、学生・教職員による実践的な教育研究を通して、地(佐賀県域)と知(教育研究)のアクティベーションを進めることで、佐賀の地における知の拠点としての機能強化を実現するため、両大学の教育・研究シーズを集約し、佐賀県域が抱える地域課題としての中心市街地・離島・山間地域の活性化、地域産業の振興とコミュニティの再生、地域医療・保健・福祉の向上、子どもの教育支援、高齢者の健康改善および地域環境の保全等の解決に向けた12の教育研究プロジェクトを推進しています。(文部科学省平成25年度採択事業)このプロジェクトでの佐賀大学の取組を紹介します。私たちは2年生の後期からシステム生態学分野に所属し、県内のさまざまな生物を対象とした研究に取り組んでいます。中でも、私たちが研究しているげっ歯類のヤマネは、国の天然記念物に指定されており、手の平におさまるほどの小柄な体に、背中に走るこげ茶色のライン、ふさふさした尾が特徴の森のアイドルです。ヤマネは夜行性で樹上に生活しているため、人目につくことがほとんどなく、その生態も謎に包まれています。そこで、森の中に赤外線センサーカメラと巣箱を仕掛けて、生息範囲や活動性などを調べています。地元で自然保護に携わる佐賀自然史研究会の皆さんと一緒に、多良岳や経ヶ岳に通いながら、希少生物の生態に配慮した環境保全のあり方について議論しています。平成26年度の調査では、県内におけるヤマネの生息を15年ぶりに確認でき、平成27年度には多良山系における新たな生息地を確認できました。その一方で、多良山系の周りの山々には、ヤマネが生息していないことも明らかになりつつあり、県内におけるヤマネの分布域はごく限られている可能性があります。一連の調査を通じて、ヤマネの他にもたくさんの動植物たちに出会うことができました。山での調査は過酷だったり、雨に打たれながらだったりで、大変だと思うこともあります。しかし、山の空気は新鮮で、木漏れ日も心地よくて、毎回調査がてら山歩きを楽しんでいます。「佐賀は田舎だ」と、みなさんもよく耳にしたり、口にしたりするかもしれません。それは、裏を返せば、ヤマネが棲む森、貴重な魚やトンボが暮らす佐賀平野のクリーク、そしてワラスボやムツゴロウ、シチメンソウなど、佐賀ならではの動植物が見られる有明海の泥干潟など、大学の周りに豊かな自然が残されているということです。この佐賀の素晴らしい環境の中でさまざまな生き物と出会いながら、これからも調査を進めていきたいと思っています。皆さんも是非佐賀の大自然に触れてみませんか。天然記念物ヤマネの新たな生息地佐賀自然史研究会の方々と現地で赤外線センサーカメラを設置中動画でも撮影できました巣箱を歩き回るヤマネつつあり、県内におけるヤマネの分布域はごく限られている可能性があります。くさんの動植物たちに出会うことができました。山での調査は過酷だったり、雨に打たれながらだったりで、大変だと思うこともあります。しかし、山の空気は新鮮で、木漏れ日も心地よくて、毎回調査がてら山歩きを楽しんでいます。動画でも撮影できました12