医学部がキャノンと共同で、多発性骨髄腫のCT画像を全自動で解析するシステムを開しました


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佐賀大学医学部がキャノンと共同で,多発性骨髄腫のCT画像を全自動で解析するシステムを開発

 佐賀大学医学部血液・呼吸器・腫瘍内科 木村晋也教授,西田有毅医師らは,キャノン社と亀田総合病院と共同で多発性

骨髄腫患者の全自動CT解析システムの開発に成功した。

 これまで多発性骨髄腫の診断・治療効果の判定は骨髄や血液の検査を中心に行われてきた。西田医師らは,CTによる

髄の状態を画像で評価することが予後予測に有用であることを既に報告してはいたが,判定する医師の主観に左

右される部分があり客観性に欠けていた。そこでキャノンと共同で、多発性骨髄腫に対し,ヒトの目に頼らない全自動CT

解析システムを開発した。本システムを用いた解析結果を組み入れることで,治療効果や予後予測をより正確に行えること

を明らかにした。

 本技術は自動判定であり,画像診断の標準化により,世界中どこでも同じ結果が得られる。さらにクラウドサービス技術

を利用することで,世界中で情報共有が可能であり,国際共同治験に利用されることが期待される。

(本結果は,Nature Publishing Group の発刊するScientific Reports 誌オンライン版に2017年10月10日掲載された)

 

 

【この件に関するお問い合わせ先】

   佐賀大学医学部内科学講座 

   血液・呼吸器・腫瘍内科  教授 木村晋也

   TEL:0952-34-2366(血液・呼吸器・腫瘍内科秘書) 

 

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