佐賀大学プロジェクト研究所(SUPLA)
Saga University Project Laboratories

■生体電気物理研究所

研究所名称 佐賀大学 生体電気物理研究所
 所   長 大学院工学系研究科  猪原 哲
 研 究 員 猪原 哲、寺東宏明、北嶋修司、駒井史訓、上野大介
 研究テーマ 生体工学への電気工学的手法の適用
 研究概要
 (背景,研究概要) 
 近年は,農産物の生産性の向上,安全な農作物の生産技術,また,気候変動に対応した品種改良が望まれている。また,新型細菌による感染の危険性などが高まっており, 殺菌・滅菌技術の開発,やそれに関連する医療技術の開発が要求されている。さらに,地球規模での大気・水環境の保全,改善技術の開発も必要になっている。 これらの問題へのアプローチは,工学的技術と生体に関する基礎的分野の融合が必須である。
 本研究所は,上記の問題に対して,電気工学技術と,農学,医学,生物学との融合をもってアプローチすることを目的としている。 これまで研究員によって,球根の発芽促進,温帯果樹の休眠打破,プラズマによる大腸菌殺菌とそのメカニズムなどについて共同研究を行ってきたが, プロジェクト研究所として協力体制をとることによって,これらをさらに推進し,さらに革新的な技術につなげるための基礎的研究を行うことを目的とする。
(研究計画・方法など)
 本研究所では,電気工学,特に高電圧工学,プラズマ工学の技術を基盤とした上で,分子生物学,医学,環境学,分析化学,園芸学,育種学などの 知識を結集し,具体的に以下の項目について研究を行う。
(1) 植物の成長制御,育種
 植物への電気的刺激を利用して,成長促進,発芽促進,育種などの可能性を実証し,その物理現象を解明する。成長促進,発芽促進については現在進行中であり, さらなる基礎研究を進める予定である。また,この同様の技術を育種に適用するための研究を行う。
(2) 大気・水環境の浄化
 屋内外の大気,海,湖水,河川などの水環境の保全や改善のための基礎的研究を行う。とりわけ,海域の赤潮の問題,船舶バラスト水の問題などを解決するための 具体的方法を提案・実験的実証,基礎的物理の解明を行う。また,現存する環境問題に対する新しい解決方法についての検討を行う。
(3) 殺菌技術
 プラズマを使った大腸菌の殺菌技術については現在進行中であり,その成果を元にさらに高効率化を実用化を図るための研究と,遺伝子レベルからの メカニズム解明のための研究を行う。
(4) 医療技術への応用  ナノ秒クラスの極短高電圧パルスや大気圧プラズマ発生技術を医療分野へ応用するための基礎的研究を行う。 遺伝子組み換え,創傷治癒,臓器移植,再生医療,などにおける革新的技術の創生を目指した検討を行う。

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