佐賀大学プロジェクト研究所(SUPLA)
Saga University Project Laboratories

■アメリカ社会文化研究所

研究所名称 佐賀大学 アメリカ社会文化研究所
 所   長 教育学部 早瀨 博範
 研 究 員 鈴木 繁、名本達也、高野吾郎、Andrew Meyerhoff、Terry Fellner、Alan Bowman
 研究テーマ アアメリカ地域の文化、言語や文学、教育に関する研究
 研究概要

【研究概要】
 これまでの3年間は、研究所の基盤作りと全国の同様の研究所や研究チームとのネットワークづくりが主であった。 その活動の中でも、福岡アメリカンセンターの「アメリカンシェルフ」を中心とした支援は、本研究所の活動の推進に多いに役立ち、 本研究所の設立を他の同様の期間や関係者に周知させることに貢献した。3年間の短い期間ではあったが、研究所としてのメリットを 生かし、様々な分野での活動ができた。(詳細は、本研究所HPを参照:)中心的な研究テーマは、前回たてたテーマを中心に、さらに 今日のアメリカが抱える民族的な問題についてさらに深める予定である。
 冷戦終結後、アメリカは多文化主義を推進していたが、9/11以後は、それが揺らぎ、あらゆる面で保守的・閉鎖的になり、結果、 9/11以後のアメリカは、政治、経済、文化、教育などあらゆる分野での以前のアメリカ例外主義が見られる。とりわけ、アラブ人 などに対する迫害に代表されるように人種偏見が再燃し、多文化主義は危機的状態にある。最近では、ISILとの戦いも鮮明になり、 民族衝突の色合いが強くなってきている。アメリカを世界の覇者に押し上げた「アメリカの力」として、多様な人種や文化を許容し、 多様な価値観の共存を認めていた多文化主義が、その根底にあるとすれば、アメリカの多文化主義の行方は、アメリカの行く末、 さらには世界の平和にも影響する重要な問題と言える。それは、日本の外交にも大きく影響する。
 このような背景を考慮し、本研究では、9/11を歴史の大きな変換点と捉え、それ以前とそれ以後を様々な分野で比較することで、 アメリカが長年掲げてきている多文化主義がどのように変容しているのかを検証する。その結果を踏まえ、今後アメリカがとるべき 方向性を探求すると同時に、民族的壁を乗り越え、多文化主義を押し進めるには、何が必要なのかも視野にいれ取り組む。アメリカの動向は、 世界の動向を左右するものであり、かつ今後の日米関係や東アジア地域の秩序を考える上でも重要であり、本研究の意義は大きい。

【研究計画】
1) 9/11の検証:9.11に対するアメリカの対応の検証
アメリカの9/11に対する対応方法を、外交政策、安全対策、国内政治の面で、何が問題となるのかを検証する。
2) 9/11がアメリカにもたらした変化の歴史的検証:9/11はアメリカをどのように変えたのか。
 外交、経済、文学、教育、人種問題の各分野での変化の洗い出し。とりわけ、イスラム諸国との関係、対応について明らかにする。
3) アメリカのとるべき選択の提言:民族紛争からいかにして、和解への道を探る。

 それぞれについて、セミナーやシンポジウムを定期的に開催する。必要に応じて、この3年間で構築し始めたネットワークを活用する。 具体的には、福岡アメリカンセンター、東京大学アメリカ太平洋地域研究センター、慶応大学アメリカ研究チーム、同志社大学アメリカ 研究所、立教大学アメリカ研究所、福岡大学アメリカ文化研究チーム等から専門の研究員を招聘し、連携して研究を行う。本学の教員だけ でなく、広く学生も参加させ教育面での効果も期待している。
その他にも、アメリカの文化、教育、さらには、英語教育プロジェクトの推進、アメリカとの文化交流や留学への援助や支援も、ネットワ ークを活用し、大学の教育研究の国際化へ貢献をしたい。

研究の3年目には、本研究所HP や報告書を作成し、公開する。

■研究所のホームページへリンク