佐賀大学プロジェクト研究所(SUPLA)
Saga University Project Laboratories

■発達障害支援研究所

研究所名称 佐賀大学 発達障害支援研究所
 所   長 学校教育学研究科 松山 郁夫
 研 究 員 網谷綾香、上長 然、坂元康成、下田芳幸、園田貴章、中島範子、芳野正昭
 研究テーマ 発達障害児の発達を促進し障害を軽減させる社会的支援についての実証的研究
 研究概要
【研究概要】
 発達障害児(自閉症等発達障害のある児童)には、その状態に応じた養育や教育等が 不可欠である。このため、本研究では、地域において発達障害児の発達を促進させたり障害を軽減させたりする効果的な支援のあり方や方法について、発達障害児とその養育や教育等の環境に 対する実際的な支援を通して明らかにする。そのために、発達障害児に対する学習・運動・適応等に関する発達支援、及びセルフヘルプグループ・家族・関係機関等に対する相談支援を通して 研究を進め、社会的支援(ソーシャル・サポート・ネットワーク)のあり方や方法を検討する。
【研究計画・方法】
 以下の①から④までの取り組みを通して、発達障害児に対する社会的支援のあり方や方法を明らかにする。
 ①地域において発達障害児が余暇活動を楽しむことができれば、その社会生活における様々な効果を期待できるが、発達障害児の余暇活動に対する支援はあまりなされていない。 このため、発達障害児に対する運動を中心とする自由遊び教室(ウルトラマンクラブ)を、本学本庄キャンパス体育館で年間15回程度開催する。同時に家族に対する相談支援も実施する。 発達障害児における運動を中心とした自由遊びの様子を観察し、遊びの選択、遊び方、他者とのコミュニケーションに視点を置いた分析を行なう。また、実施した家族に対する相談支援の 効果も分析する。このようにして、運動を中心とする自由遊び教室の効果を明らかにし、発達障害児とその家族に対する効果的な支援方法・支援プログラムを検討する。
 ②発達障害児に対して知能検査等を実施して認知能力を把握した上で、発達を促進し障害を軽減するための言語・認知能力の向上を目指した学習支援を行う。同時に、家族への家庭における 学習支援、担任教師等への助言指導を実施する。これらを通して、発達障害児に対する学習指導の方法、及び家族等養育者、担任、学校等関係機関に対する効果的な支援方法を検討する。
 ③自閉症を併せ持つ児童生徒が多数在籍する本学文化教育学部附属特別支援学校の教育・研究に関する相談に応じ、知能検査結果を教育に活かすための支援を行う。さらに、学習指導のあり方を 見直すこと、個に応じた指導の充実を図ること、及び学校における教育活動を組織として改善することを目的とした学習評価の研究に対する支援も行う。これらから、教育の質を高めるために 必要な支援のあり方・方法を検討する。
 ④発達障害児のセルフヘルプグループの活動に対する支援を行う。発達障害児の保護者が運営するセルフヘルプグループ(ひまわりクラブ)等に対して支援等を行なうことを通して、地域における 発達障害児とその家族の居場所づくりを支援する。それにより、発達障害児をとりまく家族、友人、近隣、ボランティアなどによる援助(インフォーマル・サポート)と、公的機関や様々な専門職 による援助(フォーマル・サポート)に基づく援助関係を作り、ネットワークとして発展させるために必要な社会的支援のあり方を考察する。


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