佐賀大学プロジェクト研究所(SUPLA)
Saga University Project Laboratories

■新学習思考開発プロジェクト

プロジェクト名称 新学習思考開発プロジェクト
(Development of New Learning Thinking Project Laboratory, Saga University)
 プロジェクト長 教育学部 角 和博
 構 成 員 中村尚志、中村隆敏、掛下哲郎
 研究テーマ マッピングを用いた小学校の教科学習、プログラミング学習、STEAM教育
研究概要
 未来に生きる子どもたちのための新しい初等中等学校教育の知見をえるため3つの研究を行う。
(1)マッピングを用いた小学校の教科学習
 これまで学校教育現場で利用された発想型のマップとは異なる記憶想起型のマップを小学校理科の授業で実践し、 児童が描いたマップのノードに書かれた言語を抽出し,テキストマイニング等の解析を施すことにより,児童・生徒の思考プロセスに潜む何らかの規則性を解明する。
 このような規則性の解明は,今後の児童・生徒の学力向上を担う初等中等教育における有効な教授過程の提言となりうるものと考える。
(2)プログラミング学習
 小学校においては,2020年度からプログラミング学習(①身の周りで活用されているコンピュータ機能等を知ることによって,様々な問題の解決には, 必要な手順があることを知る。②学校生活や社会生活において,児童自身が行いたいと考える活動の実現に向けて,その手順を論理的に思考する。③児童自身の夢の実現のために,コンピュータの働きを生かそうとする。④各教科の指導において,教科横断的に①~③のねらいを踏まえつつ授業を実施し, 各教科の学びをより確かなものにする。) が実施される。①~④のねらいを達成するためには,創作的活動の本質を見据えて実施することが肝要である。 「ものづくり」や「物語」などの一般的な創作的活動を通して、こどもたちの思考に近いところからプログラミング的思考への導入を検討する。
(3)STEAM教育
アメリカ合衆国テクマセ公立小学校のSTEAMプロジェクトの授業の見学の機会を得ることができ、授業の解説を聞き、この新しい教育システムが、 マスカスタマイゼーションの時代に合った学習を支える授業の形態を目指していることを知ることができた。今後も交流を通してSTEAM教育の授業の設計、実施、評価について調査と研究を進める。

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