佐賀大学エコアクション
 
代表者メッセージ

 佐賀大学は、教育、芸術地域デザイン、経済、医、理工、農の6学部とコスメティックサイエンス学環を擁するほか、海洋エネルギー研究所や生物資源教育研究センターなどの特色ある研究施設、附属病院、附属学校園等を有する国立総合大学です。学生・生徒・教職員を合わせると1万人を超える規模となることから、本学の活動が環境に与える影響を認識し、継続的な環境配慮と改善に取り組むことが重要です。

 本学では、2012年に「佐賀大学環境方針」を策定し、自然との調和および循環型社会への対応を基本理念に掲げ、全学的な環境保全活動を展開してきました。2016年からは独自の環境マネジメントシステム「佐賀大学エコアクション」を運用し、省エネルギー、温室効果ガス排出量や廃棄物の削減、化学物質管理、環境教育などを継続的に推進しています。

 また、本学では、地域や社会が抱える課題の解決に向け、教育・研究体制の充実にも取り組んでいます。2025年4月には、農学部附属アグリ創生教育研究センターを発展的に改組し、「生物資源教育研究センター」を設置しました。山から海に至る生物生産圏を対象とした教育・研究を推進し、農水産業をはじめとする地域課題の解決と新たな価値の創出を目指しています。さらに、2026年4月には「コスメティックサイエンス学環」を開設し、本学の教育・研究資源を生かした新たな人材育成を進めています。

 2026年4月には、2040年に向けて本学が目指す将来像を示す「佐大ビジョン2040」を策定しました。その中心理念として掲げるのが、「実践智で未来を拓く」です。「実践智」とは、学術的知見、倫理観、状況判断力、経験、行動力を統合し、変化する社会の中でウェルビーイング(Well-being)の実現に向けて他者と協働しながら最善の判断と行動を選び取る知の在り方です。こうした実践智を社会的価値へと転換し、地域を「学び」と「社会実装」の場とした産官学民との協働を進め、「地域未来共創大学」への進化を目指しています。

 環境問題への対応においても、大学自らが環境負荷の低減に取り組むとともに、教育・研究によって生み出された知見や技術を社会へ還元し、多様な主体との連携を通じて新たな社会的価値を創出していくことが重要です。本学では、海洋エネルギーをはじめとする再生可能エネルギー研究や、農水産資源、環境・地域課題に関する研究など、本学の特色を生かした取組を推進しています。「佐大ビジョン2040」に掲げる「智の連携による持続可能な未来社会への変革」の実現に向け、地域に根差し、世界に開かれた大学として、持続可能な未来の創造に貢献してまいります。

国立大学法人佐賀大学長 野出 孝一
(令和8年9月現在)