只木評価室長挨拶


 法人化後の本学における評価システムとしては,大学評価業務を一元的に扱う「評価室」と評価のあり方に関する全学的合意形成組織である「大学評価委員会」の両者が評価担当理事の下で車の両輪として大学評価を推進してきました。平成21年12月には,学長を本部長とする「中期目標・中期計画実施本部」を設置し,平成22年度には,「中期目標・中期計画進捗管理システム」を本格稼働させ,中期目標・中期計画の策定並びに実施状況の管理等について大学全体として推進する体制の強化を図るとともに,評価結果の活用に関する指針等を見直し,自主的・自律的な自己点検・評価を推進し,法人運営への活用及び社会への公表することについての方針を明確にしました。

さらに,平成23年12月には,この「中期目標・中期計画実施本部」を教育・研究等を含めた全学的な自律的な自己点検・評価を推進する中心的組織とし,大学評価委員会は廃止するなど,全学的な評価システムを整備・確立したところであります。

評価室は,学長及び評価担当理事が指名した教員8名と総務部企画評価課の事務職員8名から成る総勢16名で構成されています。法人化後の大学評価は,国立大学法人評価委員会や認証評価機関等による外部評価に対する対応とともに大学の活性化・改善に向けた内部評価を推進していく必要があります。これらを効率よく実施していくための体制の確立と実質化が当面の課題ですが,評価室全員が実働部隊としてこれに当たる所存でおります。

しかし,大学評価の原点は自己点検・自己評価にあります。本学の評価システムを十分に機能させるために,その原動力として全教職員の理解と協力をお願いいたします。

「評価」という言葉には成績や実績を査定・評価する(evaluate)という意味合いが強く,つい身構えてしまいますが,価値を認めて評価する(appreciate)方向に働くことを願っております。

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