第2回佐賀大学ダイバーシティ推進 SD/FD講演会を開催しました。

 12月12日(水)、本学理工学部6号館において、「LGBTに大学ができること~全ての人が住みよい佐賀を目指して~」を開催しました。学生、教職員、行政関係者、地域住民の方々など学内外から180名を超える参加がありました。

 本学では、これまで心と体の性別が一致しない学生が抱える問題について考え、ハラスメント対策や健康診断等の配慮を行ってきました。その中で様々な意見が聞かれており、本学の構成員にLGBTの知識を深めてもらうことは一つの大きな課題と認識し、ダイバーシティ推進室において本講演会を企画、実施しました。

 

                        開会挨拶:後藤昌昭 理事   講師紹介:城戸瑞穂ダイバーシティ推進室室長

 第1部では、LGBTの就職支援等を行う株式会社JobRainbowの代表取締役社長である星賢人氏による講演「LGBTと就活~大学に求められる実践~」が行われ、LGBTの基礎知識、大学生活や就職活動で起こりがちな問題とその対応、大学として取組むポイントの話がありました。セクシュアリティは多様であり、互いを尊重することで主体的に世の中を変えてほしいという呼びかけがありました。

            

           講師:星 賢人 氏

 第2部では、星氏をファシリテーターとして、佐賀大学LGBTサークル代表、本学の卒業生であり現在は「OVER THE RAINBOW」代表として、福岡を中心に活動している荒牧明楽さん、本学の羽石寛志准教授とともに、LGBTと大学に求められる実践についてトークセッションを行いました。多目的トイレや「君・さん」の敬称の在り方、カミングアウトやアウティングについてなど、話題は多岐に渡りました。会場内やスマートフォンからのリアルタイムで送られた質問にも、星氏や各メンバーが丁寧に回答して下さいました。また、会終了後も多くの方が登壇者に直接質問や意見を投げかけ、各所で有意義なディスカッションが行われていました。

  

 星氏のご講演の中に、LGBTフレンドリーな大学として「LGBTの学生が悩まず安心して大学生活を送るとともに母校を誇りに思って卒業してもらう」という定義がありました。本公演をきっかけとして、一人でも多くの構成員がLGBTに関する正確な知識を持ち誠意ある対応を行っていくことで、今後、LGBTフレンドリーな大学になっていくことを期待しています。

                 

                      閉会挨拶:兒玉 浩明 理事

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