理事メッセージ

大学及び社会を取り巻く環境は急激に変化しています。この変化はコロナ禍により加速されています。一方、国立大学法人は令和4年度から「第4期中期目標期間(6年間)」に入ります。ここでは「大学経営」や「ステークホルダーとのエンゲージメント(責任ある互恵的協働関係)構築」などが重視されます。
私は企画・総務担当を務めますが、上記の課題は私の所掌に大きく関わってきます。従来の慣例や慣行に囚われること無く、これらを活かし、佐賀大学ビジョン2030の「誇れる大学、選ばれる大学、期待・信頼される大学」を目指し企画を実施したいと考えています。また、広報は佐賀大学とステークホルダーを結ぶ重要な手段であり、ホームページ、メディア、SNSなどを効果的に活用しながら、佐賀大学の強み・特色を分かり易く発信したいと考えています。各企画を実のあるものとするために、教職員が一丸となる環境を醸成します。
学長および他の理事と協力し、佐賀大学が輝きを増す様に努めますので、ご指導・ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
理事(企画・総務担当)渡 孝則

「何を知っているのか、何ができるのか」「知っていること・できることをどう使うか」そして「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか」、大きく変わりつつあるこの時代にこのような資質・能力の育成が広く求められています。そのためにもわたしたち大学人自身が課題を見つけ、粘り強く改善を行っていく必要があります。
総合大学としての佐賀大学では、学部・研究科ごとに特色ある「佐賀大学 学士力」が定められています。しかしこれらとは別次元の資質が存在しています。それは「自分自身の立ち位置を知ること」であると考えます。卒業・修了時には自分が知らないことの方が断然多いと思います。社会ではさまざまな場面に出くわし、協働してそれらを乗り越えていく必要があります。その際に、自分には何が欠けているかを的確に知らなければ、協働作業はきわめて非効率となるでしょう。専門的な知識や技術とは異った資質を身に付けておくことが重要と考えます。
学生一人ひとり個性があり、能力が異なっています。佐賀大学で次の未来を担う学生をいかに支援し育てていくべきか、佐賀大学構成員全員が共同体として知恵を共有する必要があります。学生中心の大学づくりを今後とも進めてまいります。
理事(教育・学生担当)山下 宗利

本学は、県内唯一の国立大学法人として地域の未来やグローバル化を担う優れた人材を育成し、社会へ輩出することで持続的に“知”を地元に還元し、地域と共に発展を遂げてゆきたいと強く考えております。
また『佐賀県全域を一つのキャンパス』と見立て、県内に分散する本学が有する教育・研究基盤施設を中心に、地元自治体との学術連携、地元企業の産業技術支援、革新的な地域医療および地域の課題解決に向け、共に取り組んで参ります。
特に「志」を抱いて集った国内外の学生諸君らが、“活き活き”と大学生活を過ごせるよう、学術環境をさらに一層、整備して参ります。また多様な外部資金獲得の促進および民間資金の効果的活用にてアカディミア(大学人)の「創造性」および「自律性」を深く尊重し、特に次世代・若手研究者の育成に重点を置き、「此処、肥前佐賀の地(知)」から研究成果が世界に向け、発信を出来るように研究活動をURA(ユニバーシティー・リサーチ・アドミニストレーター)と共に「挑戦」して参ります。
さらに本学が有する知的財産を最大限に活用し、総合大学としての強みを最大限に発揮し、『オープン イノベーション』のさらなる創生やアントレプレナーの育成にも努めて参ります。長年、本学の学内研究センターが培ってきた特色・強みを十分に生かし、今後、「共同研究の拠点」になりうるよう努力して参ります。
国立大学法人を取り巻く環境は年々、厳しい状況となる中、本学は明確な「未来ビジョン」を提示し、本学の魅力ある教育・研究活動の展開を通じ、社会の変革や地域の発展を支える「知」の拠点としてその機能を今後も強化して参ります。地域の皆様方をはじめ、学内外の関係各位様のご理解、ご協力のもと、何卒、ご支援賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
理事(研究・社会連携・国際・附属病院担当)寺本 憲功

国立大学を取り巻く我が国の社会と世界の状況は激動の中にある
先の中教審答申「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」の冒頭にある,国立大学を巡るあらゆる場面での議論の前提となる一節ですが、それに加えて,今,私達が経験したことのない未知のウィルスの脅威と共存という新たな挑戦に本学も立ち向かっています。
昼夜を問わず尽力されている医療従事者の方をはじめ、社会活動の維持に携わるすべての方々へ感謝を申し上げる次第です。
知と人材の集積拠点である高等教育機関が,地域のみならず,広く社会全体の産業・医療を支える基盤であることは当然ですが,本学もこれまで以上に魅力ある存在となりますよう,また学生の皆さんが素晴らしい学生生活を謳歌され,教員の皆さんも優れた研究業績をあげられる、より良い大学運営に向けて財務・施設担当として誠心誠意取り組んでまいります。引き続き御支援御協力を賜りますようお願い申し上げます。
理事(財務・施設担当)山﨑 英司

大学の社会的使命として教育と研究が主たるものと考えますが、時代の流れの中で、もう一つ重要なものとして地域社会への貢献があります。
本学が地域に貢献する大学として評価される為には、卒業生を地域社会に送り出す事だけでなく、地域との学術・文化・技術等の交流によって地域社会・経済さらに企業の発展にも寄与する事が望まれています。具体的には県内企業との産学連携、特に佐賀県は農林水産県である事から貿易自由化の進展に備え農林水産商工連携を進め、農業の高度化、6次産業化、有明海と玄界灘の水産資源の高付加価値化,環境・資源保護等、学問・研究の領域を越えた有機的繋がり、さらに官を加えた産学官の連携・共同研究の必要性があります。その過程においては、大学教員・学生(留学生を含めた)と地域産業界、企業、研究者(公設研究機関)との繋がりが求められます。佐賀特有の県南部に拡がる軟弱地盤地帯である低平地の佐賀平野、更に南の閉鎖系海域である有明海、それらの特殊な自然環境の下で引き起こされる問題や災害等々,私達が解決すべき地域に密着した佐賀県特有の共同研究のテーマが多々あると考えられます。
理事(社会貢献担当 非常勤)吉田 哲雄

佐賀大学は佐賀の教育と研究の中心拠点であると同時に、人材輩出を行ったり、地域へ賑わいをもたらしたり、地域社会への貢献も期待されています。そのためには、佐賀の子供たちはもちろん、国内外からも「ここで学びたい!」「ここで研究したい!」と選ばれる魅力的な大学作りが欠かせないでしょう。これからの未来を担う若い力を集め、育て、地域社会に送り出すためにも、彼らが望み期待する教育の在り方にしっかりと答えていく必要があります。
グローバル化に対応できる人材がまだまだ佐賀には少ないという話も聞きますし、ダイバーシティ経営への取り組みもこれからますます盛り上がる事でしょう。求められる人材像に答えられ、こうありたいと求める教育が受けられ、研究が進められる。そのような教育拠点で在り続けられる様、尽力したいと思います。
そして佐賀県は産官学の距離がとても近く、連携が密である事に大きな利があります。若輩者ではございますが、私自身も一経済人として、産業と学業の橋渡し役を担えればと思いますし、大学教員や学生の皆様方の研究の成果を発信していければと思っています。
これからも引き続き、皆様のご協力とご支援を賜れます様お願い申し上げます。
理事(渉外・連携担当 非常勤)竹下 真由
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