【子どもたちに不治の病 ”1型糖尿病“を発症させない「ワクチン」開発研究】【大規模災害時の1型糖尿病患者の支援システムの開発】 ふるさと納税を財源に佐賀大学への研究助成

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 佐賀大学では、全国の1型糖尿病患者・家族を支援する認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク(井上龍夫理事長、本部は佐賀市)様より、1型糖尿病根絶(=予防+根治+治療)を目指す研究に対して、昨年より引き続き研究助成の支援をいただくこととなりました。

 また,本年は「1型糖尿病患者のPersonal Health Record情報集積による大規模災害時の効果に関する検討」に対しても研究助成の支援をいただくこととなりました。

 1型糖尿病患者・家族が中心となって運営する日本IDDMネットワークでは、2005年の1型糖尿病研究基金設立後、これまで61件、3億500万円(うち本学へ今回分を含め3件、3,420万円)の研究費助成を行っておられます。

 当基金は、患者・家族自らが「不治の病を治る病にする」、「不可能を可能にする」挑戦に賛同いただいた方々からの同法人への直接の寄付並びに“佐賀県庁への「日本IDDMネットワーク指定」ふるさと納税”など、日本全国の方々からのご支援で成り立っています。

 このたび、新たに本学へ1,320万円の研究助成が行われます。同法人の本部所在地である佐賀県の研究機関への2回目の助成となります。

 

 

〇日時  令和元年6月17日(月)15時15分~16時00分

〇場所  佐賀大学大会議室(佐賀大学本庄キャンパス:本部棟2階)

〇助成研究の概要

研究代表者:永淵正法(佐賀大学医学部特任教授 肝臓・糖尿病・内分泌内科)

助 成 金:1,000万円

2015年にマウスとヒトのウイルス糖尿病にかかり易い遺伝子を、佐賀大学永淵正法特任教授のグループが世界で初めて発見されました。

このプロジェクトは現在飛躍的に進んでおり、第二のウイルス糖尿病感受性遺伝子もほぼ明らかになりました。そこで、これまでは不可能であった糖尿病を引き起こす原因ウイルスを、最高レベルの感度で見つけることができるようになります。将来は、このような研究成果をウイルスワクチン開発に繋げることにより、ウイルス糖尿病の発生予防やリスク低下を目指しています。

 

 今回の研究へのご支援のおかげで、今後、ウイルス糖尿病予防ワクチン開発に向け、佐賀大学をウイルス糖尿病の臨床研究と基礎研究が融合した世界最先端の研究拠点として整備し、本研究を着実に推進することが期待できます。

 

研究代表者:阪本雄一郎(佐賀大学医学部教授 高度救命救急センタ-)

助 成 金:320万円

糖尿病患者の災害時のインスリン確保は極めて重要な課題であり,過去の震災時においても日本IDDMネットワ―クなどが様々な通信手段により対応されました。我々はこのような有事に備えた糖尿病患者の災害用アプリを開発しており実装段階です。今回のご支援のおかげで本院に設置した災害情報支援センタ-の運営を着実に行うことが期待できます。

 

 

【お問い合わせ先】

    医学部総務課 TEL0952-34-3311

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