人口あたりの骨折「全国最多」の佐賀県で、運動器健診が始動―令和8年度佐賀県 TSUNAGIプロジェクト―

〇 概要
 佐賀県は、人口1万人あたりの骨折患者数が全国最多であり、骨折予防が重要な課題となっています。そこで佐賀県と佐賀大学は、県民の骨折予防を目的とした「佐賀県運動器健診」を開始します。令和8年度は、小城市・多久市の約100か所での実施を予定しており、スタッフが地域へ出向いて骨や足腰の状態を確認し、必要な方を医療機関につなげます。さらに、健診で得られたデータから佐賀県民の骨折につながる要因を分析し、今後の骨折予防施策に生かします。本格始動にあたり、9月25日に佐賀大学医学部で第1回会議を開催します。

〇 活動の目的・背景
 佐賀県は、人口1万人あたりの骨折患者数が全国最多(令和7年度転倒予防説明会、佐賀労働局)であり、骨折を防ぐことが重要な課題となっています。また、骨折・転倒や関節の病気などの運動器(骨・関節・筋肉など、体を動かすために必要な部分)の問題は、要介護・要支援となる主な原因の一つです。特に高齢者では、骨折をきっかけに歩く力や日常生活を送る力が低下し、介護が必要になることもあります。一方、骨粗鬆症や運動機能の低下は、自覚症状がないまま進むことも多く、骨折して初めて問題に気づくケースもあります。そこで佐賀大学と佐賀県は、県民の骨折を予防することを目的とした「佐賀県運動器健診」(図1)を開始します。

〇 活動の詳細
 「佐賀県運動器健診」は、住民が病院を訪れるのを待つのではなく、運動器健診スタッフが地域へ出向き、骨や足腰の状態を確認し、必要な方を医療機関につなげる取り組みです。さらに、健診で得られたデータをもとに、佐賀県民の骨折につながる要因を分析し、その結果を根拠として骨折予防の施策を企画・実施します。「地域で見つけ、医療につなぎ、データを次の予防施策に生かす」ことで、骨折だけでなく、その先にある要介護・要支援の予防につなげることを目指します。

 令和8年度は、小城市・多久市の約100か所の介護予防事業の会場で運動器健診を実施する予定です。生活習慣に関するアンケート調査に加え、踵骨骨密度検査(骨の状態を調べる検査)や身体機能評価(歩く力や足腰の状態などを調べる検査)を行います。

 その本格始動にあたり、2026年9月25日(金)15時から、佐賀大学医学部 臨床大講堂において「佐賀県運動器健診 第1回会議」を開催します。当日は、佐賀大学、佐賀県、医療従事者、地域で健診を担うスタッフなどが一堂に会し、事業概要の説明・共有および関係者による写真撮影を予定しています。

※9月25日(金)の「佐賀県運動器健診 第1回会議」では、冒頭の事業概要説明および関係者による写真撮影を取材いただけます。取材をご希望の場合は、事前にお問い合わせください。

〇 期待される成果/今後の展望
 本活動では、運動器健診を通じて、骨折リスクの高い住民を早期に発見し、必要な方を医療機関につなげる仕組みをつくることを目指します。また、得られたデータを分析して佐賀県民の骨折につながる要因を明らかにし、その結果をもとに、佐賀県の実情に合った骨折予防施策を企画・実施していきます。さらに、研究成果や活動内容を広く発信することで、県民一人ひとりが骨や足腰の健康に関心を持ち、「骨折してから治す」のではなく、「骨折する前から予防する」という意識を県全体に広げていきます。こうした取り組みを通じて、将来的に佐賀県の骨折を減らし、要介護・要支援の予防、さらには県民の健康長寿につなげることを目指します。

〇 TSUNAGIプロジェクトとは?
   佐賀県と県内の高等教育機関が連携し、大学等が持つ研究成果や技術、知見を活用して、地域課題の解決や地域の発展につなげる取り組みです。本事業は、TSUNAGIプロジェクトの一環として実施します。

 

【本件に関する問い合わせ先】
  佐賀大学医学部 地域医療科学教育研究センター 助教 小林孝巨
   849-8501 佐賀市鍋島5丁目1番1号
   TEL 0952-34-2188  
   takaomi_920@yahoo.co.jp
      ss4716@saga-u.ac.jp

 

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