木村晋也教授が「日本血液学会賞」に続き、「第77回 保健文化賞(厚生労働大臣賞)」を受賞し、天皇皇后両陛下に拝謁

佐賀大学医学部内科学講座の木村晋也主任教授が、2025年11月19日に厚生労働大臣から「保健文化賞」を授与されました。この受賞は、10月の「日本血液学会賞」に続くものであり、長年にわたる血液学の研究と医療に対する貢献が評価された結果です。
「日本血液学会賞」は、日本血液学会が主催する、最も権威ある賞の一つです。毎年、血液学の進歩に顕著な功績を残した研究者1名に対して授与されます。
「保健文化賞」は、保健衛生の向上に取り組む団体や個人を顕彰する賞であり、昭和25年に創設されて以来、第一生命保険株式会社が主催し、厚生労働省、朝日新聞厚生文化事業団、NHK 厚生文化事業団の後援を受けています。木村教授は、佐賀県から14年ぶりにこの賞を受賞したことになります。そして、木村教授は受賞翌日の11月20日に皇居において、天皇皇后両陛下に拝謁を賜りました。この貴重な機会は、業績が国からも高く評価されている証と言えます。
今回の受賞の推薦者は、佐賀市医師会長の吉原正博氏でした。吉原氏は、木村教授が創薬および育薬によって慢性骨髄性白血病の治療法を大きく改善し、患者の負担軽減に貢献したことを強調しています。
木村教授の業績は以下のように多岐にわたります。慢性骨髄性白血病の特効薬の効果を最大化し、患者が薬を安全に減量や中止ができる可能性を世界に先駆けて多くの臨床試験から示しました。これにより、患者の生活の質が向上し、経済的負担も軽減されました。また世界初のユビキリン1阻害薬の発見や、経口メチル化阻害薬OR-2100の開発に成功し、OR-2100は現在臨床試験中です。学問的な業績だけでなく、慢性骨髄性白血病に関する講演や動画配信を通じて、患者やその家族への情報提供を行い、病気に対する理解を深めるための努力を続けています。
このように、木村晋也教授の受賞は、彼の献身的な研究と医療活動が評価された結果であり、今後のさらなる活躍が期待されます。
【本件に関するお問い合わせ先】
佐賀大学医学部内科学講座 血液・呼吸器・腫瘍内科
木村晋也
〒849-8501 佐賀市鍋島5-1-1
TEL: 0952-34-2353、FAX: 0952-34-2017 E-mail: shkimu@cc.saga-u.ac.jp


