令和元年度会計検査院決算検査報告の指摘事項に対する対応について

 令和元年度会計検査院決算検査報告において不当事項とされた「震災復興医療体制整備システム」事業について、学内に「対策室」を設置し、今回の事態を招いた要因と改善方策について検討し、以下の通り、改善措置を行いました。

 内部統制を強化し、本学における情報システムの管理運用に関する体制や責任を明確にするため、「国立大学法人佐賀大学情報システム管理運用規程」を令和3年3月24日に施行しました。

 本学の情報システムの最適化や調達等における助言や指導を担う情報統括責任者補佐(CIO補佐)を医学部に配置するため、「国立大学法人佐賀大学情報統括責任者及び情報統括責任者補佐の設置に関する規程」の一部改正を令和3年2月24日に施行しました。

 この指摘に至った要因と改善方策を踏まえ、毎年度、内部統制担当理事が各部局長に対し行う、業務の適正を確保するための体制等のモニタリング調査について、「情報システムの管理運用に関する取組」を追加するために、「国立大学法人佐賀大学における業務の適正を確保するための体制等について」の一部改正を令和3年3月24日に施行しました。
 
 本事業で導入したサーバ等の機器等については、教育研究等の推進のために再構築を図るため、臨床研究用データなどを一時的に保管するストレージとして、また、電子カルテシステムの管理端末のバックアップとして利用するなどの利用計画をとりまとめ、令和3年3月3日開催の学内委員会で了承され、同年3月末までにシステム改修を完了しました。その後、臨床研究用データ等の運用・蓄積が開始され、現在、機器等の有効利用が図られています。

 また、令和2年12月に学内に学外委員を含めた懲戒審査委員会を設置し、調査を進めてまいりました。当該調査の結果を踏まえ、令和3年5月28日に本学関係職員を処分いたしました。

 今後、本学では再びこのような問題が発生しないよう、改善措置を徹底するとともに、引き続きガバナンスの強化、チェック体制の見直しに努めてまいります。皆様のご理解・ご支援を引き続きお願い申し上げます。

令和3年5月28日
佐賀大学長 兒 玉 浩 明

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