佐賀大学美術館主催、佐賀県、佐賀市、佐賀市教育委員会後援 「見えた!? 三重津海軍所・佐賀藩海軍特注磁器の謎」展を開催します(8月22日~9月17日)
2015年7月より「明治日本の産業革命遺産」の構成資産として世界遺産に登録された、佐賀市諸富町・川副町にまたがる三重津海軍所跡。
幕末の佐賀藩では、海防強化の必要性から、反射炉建造による鉄製大砲鋳造や、精煉方での蒸気機関の研究など、様々な近代化に向けた研鑽が行われていました。その集大成といえるものが洋式海軍の創設であり、その拠点となった場所が三重津海軍所です。
三重津海軍所跡からは「灘越蝶文(なだごしちょうもん)」という荒波を勇壮に越えていく蝶を描いた磁器食器が数多く出土しています。これは、鍋島藩窯(なべしまはんよう)(伊万里市大川内山)で使われた図案で、「海」等の組織名を連想させる文字を組み合わせ、佐賀藩が海軍備品として生産地に特別に注文した品物と考えられています。
「灘越蝶文」を施された海軍用食器からは、幕末という時代の荒波を越え、みごとに近代化事業を成し遂げようとする佐賀藩の意気込みが投影されているようにも感じとれます。本展では、三重津海軍所跡から出土した特注磁器食器を佐賀県立九州シンクロトロン光研究センターの先端技術を用いて科学的見地から分析した結果を、研究者の考察とともに紹介します。
「見えない世界遺産・三重津」と佐賀藩近代化事業の新たな一面が、見えてくるかも…?
記
《展示》
会 場:佐賀大学美術館2階 特別展示室、小展示室
会 期:平成30年8月22日(水)~9月17日(月・祝)
主 催:佐賀大学美術館
後 援:佐賀県、佐賀市、佐賀市教育委員会
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで)
休 館 日:月曜 ※月曜祝日の場合は翌日休館
観 覧 料:無料
《記念講演会》
日 時:8月25日(土)13時半~16時40分
場 所:佐賀大学教養教育2号館 2101教室
講 師:德永 貞紹氏(佐賀県立九州陶磁文化館 学芸課長)
「佐賀藩の磁器生産と三重津海軍所の海を渡る蝶(仮)」
田端 正明氏(佐賀大学名誉教授)
「出土磁器の生産地はどこか?科学的に解明する」
《ギャラリートーク》
【第1回】
日 時:8月26日(日)13時半~
場 所:佐賀大学美術館2階
講 師:德永 貞紹氏(佐賀県立九州陶磁文化館 学芸課長)
【第2回】
日 時:9月9日(日)13時半~
場 所:佐賀大学美術館2階
講 師:中野 充氏(佐賀市教育委員会文化振興課主査 発掘調査担当)
《ワークショップ》「描いてみよう灘越蝶文」
日 時:9月2日(日)14時~15時
場 所:佐賀大学美術館1階
対 象:小学生~高校生(保護者同伴可)
内 容:素焼きの小皿に呉須(藍色の絵具)で灘越蝶文の絵付けをします。
定 員:定員15名(要予約)
参 加 費:無料 別途送料がかかります。
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【本件に関するお問い合わせ先】
学務部教務課 美術館事務室
TEL:0952-28-8333、FAX:0952-28-8215
E-mail:museum@mail.admin.saga-u.ac.jp