佐賀大学地域デザイン研究科修了生による巨大壁画《毎日の道》 完成のお知らせ
【概要】
このたび、江上建設株式会社60周年記念アート事業「巨大壁画プロジェクト」として、本学地域デザイン研究科修了生である、美術家・泉まゆこによる壁画《毎日の道》が完成しました。
9月15日(日)に諸富町大中島で開催されるマルシェイベント「いわいのわ×職人達の宝島2024」で初披露されますので、お知らせいたします。
「巨大壁画プロジェクト」は、創業から60周年を超える江上建設株式会社の理念である〈人が自然と調和できる環境を造る〉に基づき、「近隣の皆様の毎日にアートを」という思いから企画されました。
巨大壁画《毎日の道》は、美術家・泉まゆこ(協力:松尾匠)により、1年3か月を費やして制作されました。本作を通じて、ここに訪れるあらゆる人たちに豊かな時間をお過ごしいただければと思います。
図 1 泉まゆこ《毎日の道》2024年|5.10×64.85m|モルタル、モルタル着色剤、カラースプレー
【壁画《毎日の道》について】
本作は、泉まゆこの線描(ドローイング)を下敷きにしています。紙にペンで描いた線を壁面に転写して、制作されました。「線」は泉の作品において重要な要素のひとつであり、特に「立体的な線」は泉の作品の特徴といえます。今回の壁画制作においては、この「立体的な線」が壁画ならではの素材や技法に落とし込まれ、独自の技法として発明されました。
壁にはさまざまなモチーフが描かれています。諸富に暮らす人々、周辺に息づく動植物、江上建設による公共事業、地域産業である家具などのシンボルが描かれ、これらが互いに混じりあいながら共存する様子は、本作に込められたテーマのひとつとなっています。
また、作品素材を繊細かつ軽やかに扱う手つきも、魅力のひとつです。本作では、壁面と描画材に同質の素材(モルタル)を用いることで、重厚なコンクリート壁との調和をもたらしながら、線描の軽快さや色彩のもつリズム感によって、新鮮な印象を与えます。
【関連イベント】
「いわいのわ×職人達の宝島2024」
開催:2024.9.15(sun)10:00-16:00
場所:佐賀市諸富町大中島
主催:木のおもちゃ飛鳥工房・いわい家具・平田椅子・家具のよろこび福山商店・佐藤木材
Instagram:@shokunin.takarajima
※本イベントにて、完成披露会を行う予定
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学 芸術地域デザイン学部 近藤恵介研究室
Mail:kndksk@cc.saga-u.ac.jp
【作品画像】
図 2《毎日の道》(部分)
図 3《毎日の道》(部分)
図 4《毎日の道》(部分)
【作家紹介】
泉まゆこ
日常の中で出会った印象深い瞬間をもとに制作しています。展示する環境やテーマに応じて、さまざまな素材を組み合わせ、技法を用いながら作品を展開させています。
略歴
2023年佐賀大学地域デザイン研究科修了
2023年個展「良い日の空気」佐賀ダイハツ販売佐賀店
Instagram:@yuyuko9m
制作協力
松尾匠
1999年生まれ。美術家。
略歴
2023年佐賀大学地域デザイン研究科修了
2023年「こっちこっち」旧枝梅酒造EDAUME
Mail:matsuo.123takumi@gmail.com