佐賀大学美術館 企画展 あらわすいとなみ Vol.1 kioku手芸館「たんす」
図1 「たんす」での活動風景 Photo: Hyogo Mugyuda
【会 期】2024年11月29日(金)~2025年2月2日(日)
【会 場】佐賀大学美術館 小展示室・歴史展示スペース
【開館時間】10時~17時(入館は16時30分まで)
【休 館 日】月曜日(祝日の場合、翌火曜日休館)、年末年始(12月28日~1月5日)、2025年1月18日(土)、19日(日)
【観 覧 料】無料
【主 催】佐賀大学美術館
【協 力】東京藝術大学西尾美也研究室
【同時開催の展覧会】「SUAM/ROOT Vol.2 黒木由美 -♮-」
2024年11月26日(火)~2025年3月9日(日)
概要
佐賀大学美術館では、社会における芸術の役割について、より実生活に近い視点から考えることを目的に、社会の中で継続的なアートプロジェクト(または、アートプロジェクトを自称しないが、表現を介した社会活動)を行っている個人・団体を招聘し、その活動を紹介する展覧会として、シリーズ「あらわすいとなみ」を開催します。
アートは古くから、社会変化を促すための有効な方法として、社会的不平等に対する社会運動や活動に用いられてきました。日本では、1990年代頃より「アートプロジェクト」という言葉が用いられ始めましたが、現在でも定義は定まらず、他者との共同制作やワークショップ、または地域づくりなど、様々な広がりを持つ共創的活動とされ、全国各地で大小さまざまなアートプロジェクトが実施されています。それらは、現代における芸術の社会的役割を見ることができる場であるはずですが、鑑賞者が当事者としてかかわれる機会は少ないものが多く、その意義や成果に対して、評価がされにくい現実があります。本企画においては、個人やグループの作品としてではなく、主に特定の地域や対象と継続的に行われている活動に目を向けて紹介することで、芸術や表現がもたらす社会的意義について再考する場となることを目指します。
第1回目は、大阪市西成区山王にある元タンス店を活用し、地域のコミュニティ形成を行いながら創造活動を行う「kioku手芸館 たんす」を紹介します。不要となった素材を活用し、地域の女性たちの手仕事によるプロダクトの制作やアーティストらと共同し、古着を使用したファッションブランドを立ち上げるなど、モノづくりやアートを媒介としてユニークな活動を続けています。展示では、kioku手芸館 「たんす」の活動として、美術家の西尾美也と共同制作を行うファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」や地域に住むベトナム人コミュニティと行っている活動などを中心に紹介します。
【関連イベント】
①トーク
講師:西尾美也(アーティスト、東京芸術大学准教授)、松尾真由子・高岩みのり(一般社団法人brk collective)
日時:2024年12月14日(土)14時から15時半
会場:佐賀大学美術館
参加:無料、先着20名、11月12日(火)より事前申込制(TEL:0952-28-8333)
②出張「たんす」:ものづくり工房
日時:12月14日(土) 16時から17時
12月15日(日)13時から17時
入退場自由
会場:佐賀大学美術館 歴史展示スペース
参加:無料、事前申し込み不要、当日会場にお越しください
③担当学芸員による展覧会解説
日時: 2024年12月7(土)13時~/2025年1月12日(日)13時~
同時開催中の「SUAM/ROOT Vol.2 黒木由美 -♮-」展と合わせて行います。
参加費・申し込み:不要 当日会場にお越しください。
kioku手芸館「たんす」
西成区山王にある元タンス店を活用した創造活動拠点。大阪市の文化事業として「ブレーカープロジェクト」の一環で2012年に開館。アーティストと地域住民が出会い、相互に影響を与え合いながら、共にものづくりに取り組む場として、地域のなかに定着してきた。2018年より、一般社団法人 brk collectiveが運営を行っている。地域住民を中心とした参加者が集まり「つくる」ことを軸とした様々な活動を行うほか、地域の女性たちの手仕事によるオリジナルプロダクトや美術家・西尾美也との共同制作によるファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」の工房兼ショップとして週2日オープンしている。
https://tansu.brk-collective.nethttp://tansu.brk-collective.net
左 図2 「たんす」での活動風景 Photo: Hyogo Mugyuda
右 図3 「たんす」2F「NISHINARI YOSHIO」ショップ Photo: Hyogo Mugyuda
記事掲載についてのお願い
・掲載にあたっては、展覧会名称と会期を表記してください。
・画像等を掲載する場合は、キャプション・クレジット等を正確に表記してください。
・掲載記事やVTRは、資料として保管いたしますので佐賀大学美術館までご送付ください。
・取材、収録等の取材は、必ず事前にお問い合わせください。