こどもがつくるこどものまち「ミニさが」を県内で初開催します

【概要】

〇活動の目的

 こどもがつくるこどものまち「ミニさが」とは、こどもが主役となってまちを創り運営するあそびのまちです。このまちでは、市役所、銀行、職業紹介所、お店などがあり、参加するこどもは仕事をして給料を稼ぎ、自分で稼いだお金を自由に使って過ごします。あそびながらこどもたちはさまざまな体験ができます。このまちを、令和7年3月20日(祝)の10時から15時に、佐賀大学美術館にて開催します。参加対象は、佐賀市周辺の小学生(1~6年生)と年長児(5歳児)で、当日参加募集は80名です。こどもが主役のため、まちの中には大人は入れません(運営スタッフを除く)。そのため、安全面を考慮して参加は事前予約制としており、現在、この参加者を募集しています。

 「ミニさが」の取り組みの特徴の1つに、こどものリーダー「こどもスタッフ」の存在があります。現在、4~6年生の「こどもスタッフ」27名が集まり、まちづくり会議を定期的に開催しています。大学生のサポートを受けながら、自分たちのまちについて考えたり一緒に準備をしたりしています。大学生スタッフは、まちづくり会議で、こどもスタッフの相談役となっています。また、事前に大学生による大人スタッフ会議も定期開催しています。

 「こどものまち」のモデルは、ドイツで1979年に始まった「ミニ・ミュンヘン」です。近年は、日本各地で多様なまちが開催されており、千葉県の「ミニさくら」を始め、北海道の札幌市「ミニさっぽろ」、隣県の福岡市「ミニふくおか」と、全国で300以上のこどものまちがあります。「こどものまち」の類似活動として「キッザニア」がありますが、「キッザニア」が実際の大人の仕事に近い体験ができるのに対し、「こどものまち」は、大人の最低限のサポートのもと、こども自らがまちを考え創り出し運営する「自治」体験ができることが特徴です。今回は、佐賀県で初めての「こどものまち」を、佐賀大学教育学部の学生が運営の中心となって開催します。

 

〇期待される成果

 情報化が進む昨今、これまで以上にこどもたちには、自分で考えて行動したり、多様な他者と協同したりする「直接体験」の場が求められています。また、こどもの実態の多様化が進む近年、地域でこどもが安心して集えるこどもの居場所づくりが求められています。誰でも参加が可能なあそびのまちだからこそ、学校の垣根を超え、学年の垣根を超え、多様なこども同士が自然に関わり合い、繋がり合うことができます。こどものまち「ミニさが」を開催する目的は、こうした直接体験の場となる地域の居場所を、大学の資源を有効活用しながら、佐賀県内のこどもたちに新たに提供することです。また、参加する大学生にとっても、地域のこどもたちと直接関わることで、実践的な学びを経験できる場となります。

 なお、「ミニさが」の取り組みは、今年度の単発イベントではなく、今後も継続的に行うことを目指しています。そのため今年度の実践終了後、こどもスタッフ、当日に参加したこども、参加したこどもの保護者、大学生スタッフを対象にアンケート調査を実施し、その有効性や課題点の検証を行い、今後の活動モデルを構築することも目指します。

*この活動は 「公益財団法人 鍋島報效会研究助成」を受けています。
*この活動は、佐賀市教育委員会の後援を受けています。

 

【本件に関する問合せ先】
こどものまち「ミニさが」実行委員会
メールアドレス:minisaga2024@gmail.com
チラシURL:https://drive.google.com/file/d/1s0Pjo5DzN3mvsUWjdvA5tZBkjHI_Oyus/view?usp=drive_link
参加申し込みフォーム:https://minisaga2024.peatix.com/
先着80名 

事務局:佐賀大学教育学部 名倉研究室
担当:名倉一美(nagura@cc.saga-u.ac.jp 0952-28-8270)

 

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