第14回地域学シンポジウム「士族の「反乱」と廃藩後の地域―佐賀、熊本、そして鹿児島―」の開催について
維新の勝者だったはずの西南諸藩の士族たちは、廃藩置県後、領主・軍人としての地位を失います。中央政府の方針に耐えかね、立ち上がる者が現れます。軍事的敗北によってその可能性は消え失せてしまうわけですが、この時期の彼らは、地域の中でいかなる模索を積み重ね、どのような社会を展望していたのでしょうか。旧藩社会の特質がどう廃藩置県後の士族社会へとつながり、それがどう戦いの性格を規定したのでしょうか。佐賀・熊本・鹿児島の事例を比較する形でこの問題に迫るシンポジウムを開催いたします。多くの方々のご来場をお待ちしております。
*日時:2月15日(土) 13:00~17:15(12:15開場)
*会場:佐賀大学本庄キャンパス教養教育大講義室
*聴講無料(お車の方は駐車料金がかかります)・事前予約をお願いします
*プログラム
◆旧熊本藩の士族反乱と党派問題
今村 直樹 熊本大学永青文庫研究センター 准教授
◆「窮士御救助」をめぐる藩政・県政の葛藤―困窮する鹿児島城下士の明治維新
福元 啓介 尚古集成館 学芸員(主任)
◆佐賀の乱と科学技術―旧佐賀藩士の関わり
坂本 卓也 佐賀大学地域学歴史文化研究センター 講師(研究機関研究員)
◆明治初期佐賀における「団結」
伊藤 昭弘 佐賀大学地域学歴史文化研究センター 教授・センター長
◆コメント
丹羽 謙治 鹿児島大学法文学部 教授
同学部附属「鹿児島の近現代」 教育研究センター センター長
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学地域学歴史文化研究センター 三ツ松誠
Tel・FAX:0952(28)8378
E-mail:mitsu@cc.saga-u.ac.jp