令和6年度佐賀大学・武雄市交流事業特別展「佐賀を動かす~若き日の鍋島茂義と佐賀藩政~」開催について
幕末の武雄邑主・鍋島茂義については、西洋科学にかかる器物・書籍類の収集・研究などが著名であり、国の重要文化財に指定されています。佐賀藩においていち早く西洋科学に傾倒し、幕末佐賀藩の礎を築いたといっても過言ではありません。また、西洋科学に強い関心を抱いたのは、天保3年(1832)末に佐賀藩政の重職である当役を辞任してからでした。
一方、茂義が当役としてどのように佐賀藩政に携わったのかは、これまで十分に明らかにされていません。また、幕末の名君鍋島直正の治世を語るとき、天保6年(1835)の佐賀城二ノ丸火災まではいわゆる「守旧派」が藩内に存在し、直正の改革を遅らせたと語られることがあります。名指しはされていないものの茂義が当役だった時期も含まれており、彼も「守旧派」だったとみられかねません。
佐賀大学地域学歴史文化研究センターと武雄市教育委員会では、佐賀藩政における茂義の役割を明らかにするため、令和5年度より共同研究を実施し、特に武雄鍋島家の佐賀屋敷の記録である「御日記草書」の分析をすすめました。本展示により、その成果を市内外の皆さまに公開します。
会期:2月8日(土)~3月9日(日) 無休
日~木は午前9時~午後5時、金・土は午前9時~午後6時
会場:武雄市図書館・歴史資料館(佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1)
入場料:無料
開場式:2月7日(金)13時30分~ 武雄市図書館・歴史資料館
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学地域学歴史文化研究センター 伊藤昭弘
℡・FAX0952-28-8378
E-mail:itouaki@cc.saga-u.ac.jp