野出孝一学長代理として大島一里理事らが中国農業大学創立120周年記念行事等に参加

【概要】
佐賀大学は、中国農業大学の創立120周年を祝う一連の記念行事に、野出孝一学長の代理として大島一里理事や農学部の徳田誠教授、大学院生含む5名が参加しました。日本からの参加は本学のみであり、本学としては学長プロジェクトとして実施している*戦略的パートナーシップ・プロジェクト(戦略PSP)*に基づく3回目の節目の訪問となりました。
大島理事は10月15日、中国農業大学の杜太生副学長を表敬訪問し、野出学長からの祝辞を伝達しました。祝辞では、2000年の学術交流協定締結以来25年にわたり築いてきた協力関係に言及し、2023年11月の協定更新を機に、戦略的PSPのもとで徳田教授による昆虫科学分野での共同研究が進展している現状を紹介しました。杜副学長から、野出学長からの祝辞及び3年連続訪問に対する感謝の言葉が述べられました。また、今後ますます両大学の関係が強化されていくことへの期待が示されました。最後に大島理事から、佐賀県の伝統工芸である有田焼の富士皿が記念品として贈呈されました。
同日午後、訪問団は「2025世界農業大学学長フォーラム」に出席しました。このフォーラムでは、地球規模の食糧安全保障の課題解決を目指す**「A20食糧イノベーション連盟」**の設立が提唱され、世界各国の大学代表らによる活発な議論が展開されました。
翌16日に開催された同大学創立120周年記念式典は、2008年北京オリンピックのレスリング競技会場となった同大学の体育館で開催され、式典には、同窓生をはじめとする多くの大学関係者や国・地域からの代表が臨席されました。海外協定大学の代表として、ワーヘニンゲン大学・研究センター(オランダ)の学長らも祝辞を述べ、大島理事らは120周年の節目を共に祝福しました。
17日から在中国日本大使館を表敬訪問し、中国の農業や教育事情に係る意見交換を行いました。その後、同大学園芸学院の王紅清教授による案内により同大学の歴史博物館を参観しました。さらに、同大学の植物保護学院や同学院が持つ昆虫博物館及び生物学院((生命科学研究院)等を訪問し、今後の共同研究や学生交流の発展に向けて、意見交換を行いました。
今回の訪問は、単なる祝賀の場にとどまらず、未来に向けた両大学や研究者同士の協力関係を深化させる重要な機会となりました。本学は強化を図ってきた関係を基盤に、共同研究や学生交流を一層推進し、本学の研究教育力の向上を図るとともに、地域社会と世界の課題解決に貢献し、社会を創成することを目指します。
※「佐賀大学ビジョン2030」に基づき、大学の国際的な研究・教育力の向上とイノベーションの創出を戦略的に推進するため令和4年度から実施。協定を締結している大学間交流協定校の中から、特に協力関係を強化すべき「戦略的パートナーシップ候補校(PS候補校)」を選定し、集中的な国際交流活動を支援している。
※※中国農業大学が主導し、世界の農業系大学や研究機関が連携して持続可能で飢餓のない食料未来の共創を目指し、教育・研究・技術革新を通じて、地球規模の食料安全保障と農業の持続的発展を推進することを目的として2025年10月15日に提唱。A20 Alliance for Agricultural and Food System Innovation 。
世界の農業高等教育機関や研究者が連携し、共に課題解決を図る新たな国際的プラットフォーム。

中国農業大学の杜太生副学長(写真右から4番目)らとの記念撮影

杜副学長への祝辞手交 インタビューに応じる大島理事

第3回世界農業大学学長フォーラムへ出席

野出学長からの祝辞動画

中国農業大学120周年記念式典の会場の中の様子

120周年記念式典の会場前(2008年北京オリンピックのレスリング競技会場)

在中国日本国大使館の真島哲弥参事官(右から3人目)及び大村祐大一等書記官(左から3人目)

王紅清教授(写真右)による歴史博物館の案内と植物保護学院の李軒昆准教授(写真手前)による展示説明

植物保護学院の昆虫博物館を訪問

生物学院(生命科学研究院)の梁鵬博教授(写真左)による研究説明と実験施設見学の様子

生物学院(生命科学研究院)を訪問
【本件に関する問い合わせ先】
学術研究部 研究推進課 国際企画室
TEL: 0952-28-8166
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