創薬や先端材料研究を支える先端科学技術の国際会議を開催 〜海外14カ国から約100名が参加する国際学術会議〜

【概要】
来たる9月25日(金)から9月29日(火)にかけて、佐賀城本丸歴史館および佐賀大学本庄キャンパスを会場として、第9回振動光学活性分光国際会議(9th International Conference on Vibrational Optical Activity, VOA9)が開催されます。
振動光学活性分光は創薬や材料科学などの分野で重要な「キラリティー(分子の立体構造に由来する性質)」を測定・解析する分光技術です。本会議は2008年から世界各地で隔年開催されています。日本での開催は今回が初めてとなります。佐賀大学理工学部の海野雅司教授と藤澤知績准教授や関係する大学院生らが開催・運営の中核を担っており、佐賀市と佐賀市観光協会の後援により開催されます。
5日間に渡る会議期間中には振動光学活性分光に関する60件以上の研究発表が予定されています。また14カ国から約100名の参加が見込まれることから、佐賀城本丸歴史館の見学や佐賀大学熱気球部の協力による熱気球係留搭乗体験、佐賀県内を巡るエクスカーションを実施します。さらに、佐賀県の伝統産業・特産品を発信するブランドである「SAGA COLLECTIVE」の協力のもと、鍋島緞通の見学や名尾和紙のワークショップ参加、日本画家の大串亮平氏と薩摩琵琶演奏家の北原香菜子氏によるパフォーマンスなど、参加者に佐賀県や佐賀市、さらには日本の魅力を知っていただく企画も計画しています。
■ 会議概要
・参加者所属国:
計14カ国(アメリカ合衆国、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、チェコ、フランス、ドイツ、ハンガリー、
イタリア、日本、ポーランド、スペイン、スイス)
・参加者数:約100名(うち海外から40名超)
・主要トピックス:
ラマン光学活性分光、振動円二色性分光、理論・計算化学、生体関連分子、材料化学、光学技術
■ 関連イベント
・受賞講演:
振動光学活性分光国際会議では、過去2年間の関係分野の学術論文の中から優れた研究を選出し、「Philip J. Stephens賞」
として表彰しています。その受賞講演を9月25日に佐賀城本丸歴史館で開催します。一般向けの発表内容ではありません
が、16:50から実施予定です。
・熱気球係留搭乗体験:
9月26日または27日の早朝、佐賀大学構内において熱気球の係留および希望する会議参加者向けの搭乗体験を実施します。
実施日は天候に応じて決定する予定です。
・エクスカーション:
9月28日午後、会議参加者向けの周遊バスツアーを実施します。祐徳稲荷神社と肥前浜宿酒蔵通りを巡るコースに加え、筑
後川昇開橋と佐嘉酒造をめぐるコースを用意しています。また、SAGA COLLECTIVEの協力により、名尾和紙と鍋島緞通
の見学コースも設定します。
このコースでは体験型ワークショップも予定されています。
・バンケット:
9月28日夜には、本会議の参加者が集うカンファレンスディナーが開催されます。参加学生を対象としたポスター賞の表彰
に加え、日本画家の大串亮平氏と薩摩琵琶演奏家の北原香菜子氏による、日本画と薩摩琵琶のコラボレーションパフォー
マンスを予定しています。
■振動光学活性分光とは
キラリティーは物質や分子のもつ基本的な性質の一つです。自分自身とそれを鏡で映した鏡像(鏡像)が重ね合わせること
のできない分子をキラル分子とよび、その関係にあるものを鏡像異性体といいます。鏡像異性体は密度や沸点などの物理的性
質や化学的性質は同じですが、光に対して異なった性質(光学活性)を示します。生体物質を構成する分子の多くはキラル
分子であり、キラリティーは材料科学においても注目されている性質です。今回、開催予定である振動光学活性分光国際会議
は、この分子キラリティーを計測できる手法である振動光学活性分光技術の高度化や新手法の構築を精力的に行う研究者、
およびこの技術を用いることで生命科学、有機・無機材料科学などの幅広い研究分野で顕著な成果を輩出する研究者が集ま
り、研究成果を発表し議論を深める学術集会です。
・第9回振動光学活性分光国際会議HPのURL
https://biophysics.chem.saga-u.ac.jp/VOA9/
【本件に関するお問い合わせ先】
佐賀大学 理工学部 化学部門 教授 海野雅司
TEL:0952-28-8678 mail:unno@cc.saga-u.ac.jp


