新井康平特任教授が国際学術会議・宇宙空間研究員会から日本人初のSarabhaiメダルを受賞しました
新井康平特任教授が国際学術会議•宇宙空間研究員会から日本人初のSarabhaiメダルを受賞
【要旨】
① 新井康平特任教授が,国際学術会議・宇宙空間研究員会(※注1)のSarabhaiメダル(※注2)を受賞
② Sarabhaiメダルの受賞は日本人初。宇宙空間研究員会賞としては,日本人で5人目。
【受賞理由】
新井教授の45年間の宇宙工学に関する以下のような業績が評価され,今回の受賞となった。
○ JAXAにおける地球観測衛星(MOS-1,MOS-1b,JERS-1,ADEOS-1)のミッション解析,地球環境観測衛星搭載センサー
の校正(Terra/ASTERの校正チームのリーダーを15年務め,可視近赤外及び短波長赤外放射計の代替校正及び相互校正
を実施)
○ 衛星の恵みうれしの茶のブランド化(衛星搭載可視近赤外放射計データによる茶樹の樹勢診断法を確立し,葉中全窒素
含有率6%以上,粗繊維含有率18%未満の高品質茶を製品化)に代表される地球観測衛星の実利用,超小型地球観測衛
星開発(九州大学,九州工業大学,鹿児島大学,佐賀大学が共同開発したQsatEOS:つくし)
○ 地球観測衛星に係る国際協力(COSPAR科学コミッションA(地球観測)の副議長を8年以上継続中),地球観測衛星デー
タ利用の国際的枠組みの推進(GEO/Geossの第4次評価委員会に参画し,防災・エネルギー・健康の分野からのシステム
評価を実施)
○ 日本学術会議特別連携会員としての宇宙研究計画策定,発展途上国への地球観測システムの普及啓発(COSPAR・
Capacity Buildingの一環として赤外放射計のデータ利用法に係る講演・実習をワークショップにて実施するなど発展途
上国への普及啓発
○ 最近ではインドネシアLAPAN,ボゴール農業大学との共同研究によるインドネシア地球観測衛星の開発・利用手法開発
を実施),地球観測衛星データ解析手法に係る研究成果(衛星画像検索,画像特徴抽出・クラスタリング・分類、特に,
Polarimetric Signature分解及びウェーブレット解析手法と考慮したPolarimetric SAR画像分類),衛星リモートセンシ
ング等に係る
※注1) 宇宙科学に関する国際的研究組織。本部はパリ。国際レベルでの宇宙空間の会学研究の促進につとめ,進歩や出版
に加え,宇宙空間研究会(COSPAR)は研究成果が顕著な宇宙科学研究者に対し,2年に一度各国持ち回りで開催す
る総会において表彰している。
※注2) Sarabhaiメダルの他,COSPAR表彰には宇宙科学賞,Masseyメダル,Nordbergメダル等がある。日本人の過去の
受賞者は,上層大気プラズマ研究の第一人者の西田篤弘氏(宇宙科学賞),X線天文学の小田稔氏 (宇宙科学賞),X線天
文学の田中靖郎氏 (Masseyメダル),宇宙メダカで著名な井尻憲一氏 (Nordbergメダル)であり,新井教授は日本人と
して5番目の受賞者である。
Sarabhaiメダル Sarabhaiメダルを持つ新井康平特任教授
【本件に関するお問い合わせ先】
佐賀大学特任教授 新井康平 arai@is.saga-u.ac.jp