ジャパン・コスメティックセンター(JCC)と本学で唐津地産資源を用いた化粧品素材の特許を出願しました

 

■ 概要

 農学部附属アグリ創生教育研究センター唐津キャンパス天然資源化学分野では、唐津地産素材を用いた化粧品開発というコンセプトのもと研究を行っており、唐津地域で豊富に生産されるタマネギとツバキの抽出物から新たな機能性乳化剤の開発に成功しました。その成果を平成30年2月23日、一般社団法人ジャパン・コスメティックセンターと佐賀大学が出願者となり、特許出願を行いました。

 

■ 発明の内容

 乳化剤とは水と油を分散させる効果をもつ物質のことであり、化粧品材料として広く用いられています。また近年、化粧品材料は天然由来のものが強く求められており、本研究で開発された乳化剤はタマネギ外皮から抽出される成分とツバキ種子から得られる油の成分から合成された天然由来成分の乳化剤で、新規化合物です。本乳化剤は、本来、乳化剤が有する乳化の機能だけでなく、化粧品素材に求められる抗酸化能を一分子内に併せ持つという特徴を有しています。その抗酸化能は、ビタミンEとほぼ同等の強い抗酸化能を有しています。

 また、原料の一つのタマネギの外皮は、タマネギの食品加工の際に廃棄されるものであるため、安価な原料供給が期待できる強みがあります。

 今後、本乳化剤が化粧品素材に利用されることが期待されます。

         

 

 本研究は、唐津市の「唐津コスメティック構想」委託研究として研究費の支援を受け、農学部附属アグリ創生教育研究センター唐津キャンパス内で行われた研究成果です。

 

 

 

 

 

【本件に関するお問い合わせ先】

 

  <技術的項目に関する問い合わせ>

    佐賀大学農学部附属アグリ創生教育研究センター 天然資源化学分野

    特任助教 川口 真一(かわぐち しんいち)

    TEL:0955-77-4484

 

  <企業からや共同研究に関する問い合わせ>

    一般社団法人ジャパン・コスメティックセンター

    新郷健太(しんごうけんた)

    TEL: 0955-53-8700

 

戻る

TOP