地域学歴史文化研究センターはこの度、佐賀藩十代藩主鍋島直正の伝記絵本「鍋島直正公御実歴一百図」（1933）を覆刻刊行しました（2020年3月31日）。

◆企画の概要

　本書は、幕末維新期の佐賀藩を指導した鍋島直正の一生を絵本にした「鍋島直正公御実歴一百図」（所蔵：公益財団法人鍋島報效会）の覆刻版です。挿絵は郷土の画家北島兵一、文章・図案は佐賀藩に仕えた学者の子孫で佐賀図書館長を務めた西村謙三によります。広く読まれるように、平易な現代語訳と注釈・解題を付けました。

　本書はもともと、二〇世紀のはじめ、鍋島直正像の建立や博物館徴古館の開設など、佐賀藩の歴史を振り返る動きが高まる中で、二冊作成されたものです。全部の公刊は今回がはじめてのことになります。

　近年、鍋島直正像が再建され、肥前さが幕末維新博覧会が開催されるなど、鍋島直正とその時代に再び注目が集まってきています。公益財団法人鍋島報效会のご協力のもとに本書を刊行したことで、こうした流れを次代につなげることができれば、と存じます。

◆本書の目次（A4版・全124ページ　挿絵はフルカラー）

　・ごあいさつ

　・「鍋島直正公御実歴一百図」

　・注釈

　・解題「鍋島直正公御実歴一百図」について

　・主要参考文献

【本件に関する問い合わせ先】

　佐賀大学地域学歴史文化研究センター

　Tel/Fax:0952-28-8378（代表）

　E-mail:chirebun@ml.cc.saga-u.ac.jp