理工学研究科理工学専攻建築環境デザインコース修士課程２年の上田友美子さんが、日本電気硝子株式会社主催第２７回空間デザイン・コンペティション（課題：幸せな空間をつくるガラス、審査委員長：千葉 学（建築家／東京大学大学院教授））に初入選しました。

　本コンペティションは、数ある建築コンペの中でも歴史があり評価の高いコンペの一つです。今年度は、このコロナ禍という危機的な時代の中で、21世紀に来たるべき世界の都市と建築を想像したとき、具体的にガラスという素材がどのような価値を創出し、幸せな空間をつくることができるのか、という課題でした。

　それに対して、上田さんは、「それでも私は感じたい」というタイトルで、外出しなくてもオンラインで生活ができる、あるいは強いられる状況の中、それでも人や自然に触れ、時間や空間を共有することができることが「幸せ」だと実感しているなかで提案を考え、抗菌・蓄光ガラスを布のように編み、柔らかで自由な曲面になるガラス面を実現させ、外部での自己の居場所として、公園における新たな価値を有する空間を創造することを提案しました。

　全国から約390の応募、約230作品登録で、そのうち一次審査を３３作品が突破し、二次審査で最優秀賞１作品、優秀賞１作品、入選８作品が選ばれました。受賞者10組のうち5組が実務者、4組が大学院生(上海の美大、佐賀大、東大、京都工芸繊維大(共作))、1組がアーティスト（建築とは無関係）、最優秀賞者は建築実務者であるなど、学生だけでない応募者のなかで約40倍の狭き門を突破しており、高い評価が得られた画期的な成果です。本学からは初の入選です。

　なお、コロナ禍ということもあって、表彰式は12月2日にオンラインで行われました。

 

○第27回空間デザイン・コンペティション入選

　理工学専攻建築環境デザインコース　修士課程2年　上田 友美子

　指導教員：三島 伸雄 教授　

 

　参考

　　本コンペに関するWebsite: https://kenchiku.co.jp/neg2020/index.html

 

授与された賞状

 

受賞記念写真

 

受賞作品

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

　　理工学部教授・三島伸雄

　　mishiman(at)cc.saga-u.ac.jp