理工学研究科修士課程・建築環境デザインコース修了 山下珠穂さん、2020年度日本建築学会九州建築賞研究新人賞受賞

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 理工学研究科修士課程・建築環境デザインコースの1回生で令和3年3月修了した山下珠穂さんが、2020年度(一社)日本建築学会九州建築賞を受賞しました。令和3年3月7日に行われた建築学会九州支部研究発表会の発表471題から9題(都市計画部門では64題から1題)の受賞です。

 研究報告題目は、「街路の種別・建設年代を踏まえた歴史的バロック都市の画像分析-畳み込みニューラルネットワークを用いたウィーンとパリの景観比較-」です。本研究の目的は、街路の建設年代や種別を考慮することがバロック都市の街路景観認識に有効であることを明らかにすることです。

 そこで、AIの画像認識を用いて、対象都市であるウィーンとパリの街路景観の分析を行いました。その結果、街路の建設年代や種別を考慮することにより、ウィーンとパリの街路の違いの正答率が上がることを明らかにしました。また、AI がどのような景観要素に注目したのかを明らかにしました。

 審査では、街路種別を分類した上での画像分析が景観分析手法として有用な方法論であるといえる点、都市景観に関する他の観点による画像分析にも応用でき汎用性が期待できる点が高く評価され、今回の受賞に至りました。

 なお、本研究は科学研究費基盤研究B(課題番号19H02315、研究代表者:三島伸雄)で実施しました。

 

 

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

  理工学部教授・三島伸雄

  0952-28-8703

  mishiman@cc.saga-u.ac.jp

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