鹿児島大学大学院連合農学研究科の学生が 日本農芸化学会の優秀発表賞を受賞

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【受賞者】

 馬場嵩一朗(鹿児島大学大学院連合農学研究科・佐賀大学所属)

 

【受賞した賞の名称】

 日本農芸化学会2021年度西日本・中四国・関西支部合同大会優秀発表賞

 http://nishinihon.jsbba.or.jp/presentation/20210926.html

 

【受賞先】

 公益社団法人日本農芸化学会

 

【受賞した日】

 2021年9月25日

 

【受賞した研究の題目】

 リンゴ酸高生産酵母の醸造特性評価および変異遺伝子の探索

 

【受賞につながった研究内容】

 有明海干潟から新規に清酒酵母H3-1株を分離し、爽やかな酸味を呈するリンゴ酸を高生産する変異株DMSS233 株を取得した。H3-1株とDMSS233株について比較ゲノム解析を行った結果、13のナンセンス変異、2つのフレームシフト変異、325のミスセンス変異が導入された遺伝子を同定した。次に、DMSS233株を宿主として、リンゴ酸生合成に関与する5つの遺伝子の破壊株を構築し、リンゴ酸生産量を分析した。その結果、DMSS233株と比較してMDH3破壊株のリンゴ酸生産量が半分に低下したことから、DMSS233株のリンゴ酸高生産能はMDH3遺伝子に起因することが示唆された。

 

【その他PRしたい特記事項】

 本研究で育種された「リンゴ酸高生産酵母」は、佐賀大学オリジナル清酒「悠々知酔」製造にも用いられており、実製造にも利用可能であることを実証している。佐賀県オリジナル清酒酵母の分離・育種は、佐賀県・佐賀大学・佐賀県酒造組合との地域連携事業として今後も展開していく予定である。

 

【教員活動DBのリンク先】

 小林 元太(指導教員)

 https://researcher.admin.saga-u.ac.jp/details/116

 

 

【本件に関する問い合わせ先】

 農学部 教授 小林 元太(指導教員)

 mail:gentak@cc.saga-u.ac.jp

 

 

 

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