MRデバイス(複合現実)を用いたタンパク質の3D化実証について

PRESS_RELEASE

 

 2022年1月28日、佐賀大学理工学部理工学科化学部門 長田聡史教授と株式会社佐賀電算センター(本社:佐賀県佐賀市、代表取締役社長:宮地大治、以下佐賀電算センター)は、Microsoft社製の「HoloLens2」デバイスを利用した、タンパク質の3D化技術の共同実証を行いました。

 本実証の目的は、タンパク質の構造をよりリアルに学生に体験させ、紙面のみでは得難い三次元立体構造の理解を深めることです。Microsoft社製の「HoloLens2」デバイスはMR(複合現実)を体験でき、コントローラーやキーボードなどのデバイスを介さずに身体的な操作(ハンドジェスチャー)で操作できるため両手が空いた状態で他の作業ができるという特徴があります。

 今回、長田教授が開講する理工学科生命化学コースの「生物化学I」の講義では4台のデバイスを用いて、学生が装着し実体験することにより、当日の講義で説明した分子構造の理解をより深めてもらいました。体験した学生は、現実世界に現れた分子構造に感嘆の声をあげるとともに分子を拡大・縮小、回転させるなど、デジタルテクノロジーの進化に触れることができました。

 佐賀大学と佐賀電算センターは2019年に締結した包括連携協定の下、今後も教育DX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するための共同実証を行うなど、多方面でさらに連携を深めて参ります。

 なお、今回使用した「HoloLens2」については、佐賀大学、佐賀電算センター及び日本マイクロソフト社などが連携する「Microsoft AI & Innovation Center 佐賀」(https://maic-saga.com/)を通して日本マイクロソフト社からご提供いただきました。

 

■「HoloLens2」でみたタンパク質のVR構造

 

■講義の風景(背景のスクリーンは学生が「HoloLens2」を見ている動画を投影しています)

 

■Microsoft HoloLens2(Microsoftウェブページより引用)

 

【本件に関する問い合わせ先】

 佐賀大学DX推進準備室

 園田 泰正

 E-mail: sonoday@cc.saga-u.ac.jp

 TEL: 0952-28-8288

戻る

TOP