佐賀大学地域学歴史文化研究センターは、平成18年4月の開設以来、考古学、国文・文献学、洋学・思想史、地域史・史料学の4研究部門を設置し、さまざまな研究・事業をすすめてきました。とくに洋学・思想史は、幕末の佐賀藩が積極的に西洋科学を取り入れて飛躍したことから、センターを特色づける研究部門として位置づけられました。洋学・思想史研究部門においてとくに研究を深めたのは、佐賀藩が導入した西洋医学についてです。青木歳幸教授（現・センター特命教授）が次々と佐賀藩の医学にかんする新事実を発見し、大きな成果をあげました。
　センターでは、洋学・思想史研究部門の研究に活用するため、開設以来少しずつ近世・近代の医学書を収集し、現在301件となりました。そのなかには解体新書など、貴重な医学書が多く含まれています。このたびセンターでは近世医学書データベースを開設し、全史料の画像を公開いたしました。本データベースによりさらに医学史研究が発展し、また市民・学生の皆さまにも画像をご覧になるなど大いに活用していただければ幸いです。

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【本件に関する問い合わせ先】
　地域学歴史文化研究センター　伊藤昭弘
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　E-mail：itouaki@cc.saga-u.ac.jp