寺本 顕武 教授らが計測自動制御学会論文賞・蓮沼賞を受賞
【概要】
機械工学部門 寺本 顕武 教授らが2022年9月8日(木)に2022年度計測自動制御学会論文賞・蓮沼賞を受賞しました。
【本文】
機械工学部門 寺本 顕武 教授らが,2022年度計測自動制御学会論文賞・蓮沼賞を受賞し,その表彰式が2022年9月8日(木)にSICE Annual Conference 2022 Award Ceremonyにて執り行われました。
計測自動制御学会では,過去2年間に同学会会誌や学会論文集等に掲載された論文の中から,同学会が関与する科学技術の分野において,学問技術の発展に寄与するところの大きい論文の著者に対して論文賞や技術賞を授与しています。今回は,2020年および2021年に掲載されたすべての論文の中から,論文賞7件,技術賞3件が選ばれました。また,その中から特に科学技術の発展の寄与するところの大きい論文として,蓮沼賞,武田賞がそれぞれ1件選ばれました。このたび受賞した蓮沼賞は,計測自動制御学会 初代会長である 蓮沼 宏 東京大学名誉教授の功績を記念する個人名を冠した賞となっています。
受賞対象となった論文は,寺本 顕武 教授と論文投稿時に本学工学系研究科博士後期課程に在籍中だった石橋 春香さん(現在 和歌山高専 助教)が執筆・投稿し,2020年4月に計測自動制御学会論文集に掲載されたものです。この論文では,石橋さんの博士研究「点波源拘束偏微分方程式に基づく非破壊検査手法の研究」の過程で新たに導出した,点波源から伝搬する波動場の時空間における振る舞いを記述する微分方程式にもとづいて非破壊検査を実現しています。さらに音響近接場における新たな撮像原理を提案しており,高く評価されています。
この方法を用いると,CFRP(炭素繊維強化プラスチック)のように,異方性の強い材料中の欠損を超音波により高い精度で検出することができます。
〇計測自動制御学会論文賞・蓮沼賞
論文題目 :A0モードラム波動場の点波源拘束偏微分方程式にもとづく欠損のシルエット像再構成
受 賞 者 :石橋 春香(投稿時 本学工学系研究科博士後期課程在籍,現在 和歌山高専助教)
寺本 顕武(理工学部機械工学部門 教授)
掲 載 誌 :計測自動制御学会論文集 56巻4号, pp. 217-226, 2020年.
DOI :https://doi.org/10.9746/sicetr.56.217
【本件に関する問い合わせ先】
佐賀大学理工学部総務
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