農学研究科の学生が日本農芸化学会西日本支部大会において優秀発表賞を受賞

【受賞者】
佐賀大学大学院農学研究科 修士課程1年 辻 さやか(つじ さやか)

【受賞した賞の名称】
2022年度日本農芸化学会西日本支部大会優秀発表賞

【受賞先】
2022年度日本農芸化学会西日本支部大会

【受賞した日】
2022年9月23日

【受賞した研究の題目】
反応中間体捕捉から解き明かすミモシン合成酵素の2機能性獲得機構

著者:辻さやか1、大貝茂希2、福田雅一2、屋宏典2、杉本宏3、堀谷正樹1
1佐賀大学院農、2琉球大学生物圏研セ、3理化学研究所播磨

【受賞につながった研究内容】
マメ科ネムノキ亜科ギンネムは非天然アミノ酸である毒性ミモシンを保有し、自身の生存競争に役立てています。ミモシンはシステイン合成酵素から派生したミモシン合成酵素によって生合成されることが明らかになっていましたが、その分子機構は不明でした。受賞者はX線結晶構造解析法(SPring-8 BL45XU)を用いて、反応休止状態、第一反応中間体の高分解能結晶構造を同定し、どのようにしてミモシン合成酵素がシステイン合成酵素から進化する上でミモシン合成能を獲得したかを原子レベルの分解能で明らかにしたことが受賞につながりました。

【その他PRしたい特記事項】
ギンネムは低栄養土壌でも繁殖力が強く、世界最大のバイオマス源としてその利用の可能性が謳われています。しかし、毒性ミモシンを含むことが産業利用への最大の障壁となっていました。受賞研究により、ミモシン合成能に関する詳細な分子基盤が明らかになったため、ギンネムの有効利用への道筋が拓けました。

【教員活動DBのリンク先】
https://research.dl.saga-u.ac.jp/profile/ja.18d258ee2e9779cc59c123490551be02.html

 

   
受賞した辻さやかさんと堀谷正樹准教授                          

 

【本件に関する問い合わせ先】
 佐賀大学農学部生命機能科学コース
 准教授 堀谷 正樹
 E-Mail:horitani@cc.saga-u.ac.jp

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