理工学部数理・情報部門の掛下 哲郎 准教授が情報処理学会 情報規格調査会の「国際規格開発賞」を受賞
【概要】
理工学部数理・情報部門の掛下 哲郎 准教授が、一般社団法人情報処理学会 情報規格調査会の「国際規格開発賞」を受賞しました。掛下准教授がコエディタ(Project Co-Editor)を務め、2024年5月に国際標準化機構(ISO)から発行された国際規格 ISO/IEC 24773-2:2024への貢献が顕著と認められ、授与されたものです。
【本文】
数理・情報部門の掛下 哲郎 准教授が、一般社団法人情報処理学会 情報規格調査会の「国際規格開発賞」を受賞しました。掛下准教授がコエディタ(Project Co-Editor)を務めた国際規格 ISO/IEC 24773-2:2024が2024年5月に国際標準化機構(ISO)から発行され、その貢献が顕著と認められたものです。
ISO/IEC 24773-2: 2024(Software and systems engineering — Certification of software and systems engineering professionals — Part 2: Guidance Regarding Description of Knowledge, Skills and Competencies Contained in Schemes)は、ソフトウェア技術者認証の比較フレームワークであったISO/IEC 24773:2008を適合性要求規格群として改訂する新たなISO/IEC 24773 シリーズの中で、認証における知識、技術、能力の記述のガイドを提供するものです。2014年6月のシドニー会議でISO/IEC 24773-1: General Requirementsのプロジェクト提案が承認され、その後、ISO/IEC 24773-1: General Requirements,ISO/IEC 24773-3: Systems Engineeringの、ISO/IEC 24773-4: Software Engineeringの国際規格化を経て、2024年5月の規格制定に至りました。
掛下准教授は、2014年のプロジェクト提案当初からコエディタとしてISO/IEC 24773シリーズの規格制定に取り組んでおり、ISO/IEC 24773-2における改訂内容は掛下准教授および早稲田大学の鷲崎弘宜教授が提案した改訂事項がベースになっています。ISO/IEC 24773-2の策定においても両氏の主導で各国の投票コメントの処理が行われ、ソフトウェア技術者認証に関する知識、スキル、コンピテンシー、その他の関連する概念が整理されました[1]。
さらに掛下准教授は、制定の経緯や国内の関連する資格制度との関係などの情報を整理して論文発表[2]するなど、当該規格の理解の増進および普及展開に大きく貢献しました。
このように、掛下准教授はプロジェクトを終始リードして内容の策定および投票コメント処理などを主導し、さらに普及展開に貢献しました。このような貢献が認められ、授与されたものです。
[1] ISO/IEC 24773-2: 2024 https://www.iso.org/standard/78179.html
[2] 掛下,鷲崎,「高度IT資格制度を対象とする国際規格ISO/IEC 24773」, 情報処理学会デジタルプラクティス,10, pp.158-176 (2019). http://id.nii.ac.jp/1001/00193629/
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