佐賀大学海洋エネルギー研究所　未来の政策提言に向けて～伊万里高校1年生が佐賀大学で海洋エネルギーを学ぶ～

2025年11月14日
プレスリリース

佐賀大学海洋エネルギー研究所　未来の政策提言に向けて～伊万里高校1年生が佐賀大学で海洋エネルギーを学ぶ～

　2025年10月30日（木）、佐賀大学海洋エネルギー研究所伊万里サテライト（佐賀県伊万里市）において、佐賀県立伊万里高等学校の１年生20名が見学会に参加しました。本見学会は、同校が本年度２学期より実施している「伊万里」をテーマとした探究活動の一環として行われたものです。

【見学会の概要】
　伊万里高校では、地域課題の探究を通して政策提言を行う学習プログラムを展開しています。生徒たちは５つのテーマの中から選択した課題に取り組んでおり、その一つに「『第３次伊万里市環境基本計画』に示された目標を選び、実現に向けた取り組みを提案する」というテーマがあります。今回の見学会は、その学習の一環として、海洋エネルギーに関する研究を行う佐賀大学海洋エネルギー研究所の取り組みを学び、政策提言のヒントを得ることを目的として実施されました。

　当日は、同研究所所長の池上教授が、海洋温度差発電の仕組みや、現在進められている研究内容について、わかりやすく講義を行いました。

講義の中で紹介された池上教授の言葉――――――――――
「『できない』と思う人は『できない理由』を探す。『できる』と思う人は『できる理由』を探す。」

このメッセージは多くの生徒の心に残り、実際の探究活動への意欲をさらに高めるきっかけとなりました。

【生徒たちの学びと今後の展望】
　見学を終えた生徒たちは、「地元で世界的に注目されている研究があることを知れて良かった」「継続していくということの大切さがわかった」といった感想を述べました。
　今回の体験を通じて、持続可能なエネルギーや環境政策に対する理解を深め、新たな視点から地域課題に向き合う姿勢が育まれました。
　今後、生徒たちは本見学会での学びをもとに提言内容をまとめ、伊万里市役所での政策提言発表を予定しています。

　　　池上教授の講義に熱心に耳を傾ける伊万里高校の生徒たち