第70回日本応用動物昆虫学会大会ポスター賞受賞

【受賞者】
 栗田 桃萌(佐賀大学大学院農学研究科 修士課程2年)

【受賞した賞の名称】
ポスター賞

【受賞先】
 第70回日本応用動物昆虫学会大会

【受賞した日】
 2026年3月30日

【受賞した研究の題目】
 ベニツチカメムシの分散と休眠には食資源に応じた体格の変化が影響する

【受賞につながった研究内容】
 生物は限られた資源を成長や繁殖に配分しながら、分散や休眠といった行動を選択することで、変動する環境に適応しています。本研究では、寄主植物資源の時空間的変動が大きいベニツチカメムシを対象に、分散行動と生殖休眠の可塑性が個体の体格とどのように関連しているのかを検討しました。
 その結果、飛翔する個体は非飛翔個体に比べて体サイズが有意に小さいことが明らかになりました。また、休眠期に行った標識再捕獲調査では、寄主植物が凶作であった年には、雌個体のみが標識地点とは異なる場所で再捕獲され、資源不足時に分散が促進される可能性が示されました。さらに、2年目の休眠に入った個体は、体重および腹部重量が有意に大きいことが分かりました。

 これらの結果から、分散と休眠という異なる生活史戦略の選択には、食資源に応じて形成される体格が関与していることが示唆されました。本研究は、資源状態と個体状態の相互作用が、昆虫の生活史戦略の可塑性を形成する仕組みの理解に貢献する成果として評価され、ポスター賞の受賞につながりました。

【教員活動DBのリンク先】
 https://researchmap.jp/read0148811

 

【本件に関する問い合わせ先】
  佐賀大学農学部教授 徳田 誠
  E-mail:tokudam@cc.saga-u.ac.jp

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