近藤文義教授(農学部)が日本農業工学会からフェローの称号を授与
【概要】
農学部食資源環境科学コースの近藤文義教授が、これまでの(公社)農業農村工学会における理事・九州沖縄支部長や材料施工研究部会長としての活動が認められ、この度、日本農業工学会よりフェローの称号を授与されました。農業工学は、農業生産に関する基盤、作業、機械化、環境改善などの工学技術を研究する学問分野であり、日本農業工学会は農業工学に関する全分野を包括する唯一の世界的学術団体である国際農業工学会における国内窓口でもあります。
【本文】
農学部食資源環境科学コースの近藤文義教授は、前職(宮崎大学)を含め約30年以上の農業工学に関する教育研究実績を有しています。本学に着任(2005年)以降は、主として佐賀平野の水田農業に不可欠なクリーク整備に関する地盤工学的な問題解決型研究に取り組んでいます。特に、最近では国営筑後川下流右岸農地防災事業に関する産学官連携の共同研究に精力的に取り組んでいます。具体的には、土水路斜面劣化のメカニズムや地盤改良材による軟弱地盤の改良効果、さらに適切な鋼矢板選定によるコスト縮減型工法の開発にも取り組み、学会発表や論文出版だけでなく、土質試験法に関する特許も出願済みです。これらの経験と実績から、2022年6月から2年間(公社)農業農村工学会の理事・九州沖縄支部長を務め、さらに2023年9月から同材料施工研究部会長を務め、同学会の運営および支部大会講演会やシンポジウムの開催に尽力されました。
今回、これらの功績が認められ、日本農業工学会からフェローの称号を授与されました。近藤教授は現在、(公社)農業農村工学会の九州沖縄支部顧問および同材料施工研究部会長を継続中であり、今後も農業工学に関する学会活動を通して研究成果の発表や提言を行う予定です。
【本件に関するお問い合わせ】
佐賀大学農学部食資源環境科学コース 近藤 文義
TEL: 0952-28-8761
E-mail: kondof@cc.saga-u.ac.jp